オアフ島東部の人気シュノーケリングスポット「ハナウマ湾自然保護区」の予約システムが大幅に見直される方針が明らかになった。ホノルル市は、1日あたり最大1,400人の観光客枠のうち、約3分の1にあたる500人分を、契約ツアー業者に専用枠として提供する計画だ。
この新制度では、業者が事前にチケットを購入し、ワイキキのホテルなどからバスで来場者を案内。残りの900人分は従来通りオンライン予約で受け付ける。ハワイ州民はこれまで通り予約不要で入場可能。
ホノルル市公園レクリエーション局のローラ・シーレン局長は、「維持管理費や修繕費が年々増加しており、安定した財源確保が必要」と述べた。ツアー業者が支払う入場料(1人25ドル)やパッケージ料金の一部が、ハナウマ湾保護基金に充当される。
今回の変更は、2023年の監査報告で指摘された収益の不安定さや予約システムの技術的課題への対応策の一環。市は現在、契約業者の選定を進めており、開始時期は未定。
また、長年放置されてきた施設の改修も進行中で、今年度は190万ドルを予算に計上。教育センターの機材更新や建物の修繕、新しい電動カートの購入などが含まれている。
さらに、市は35年続いたハワイ大学シーグラントによる来場者向け教育プログラムの刷新も検討中。今後、文化や地質的背景を含む内容へのアップデートやデジタル化が予定されている。
非営利団体「フレンズ・オブ・ハナウマベイ」のリサ・ビショップ代表は、「観光客への環境教育は極めて重要。外部委託でその質が損なわれることを懸念している」とコメント。
市は今後、ハナウマ湾の長期的な管理方針となる「マスタープラン」策定を目指しており、地元住民や若者の利用促進、夏の教育イベント開催なども視野に入れている。
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