アマゾン、オアフ島で翌日配達を開始 ハワイでの事業展開における大きな節目に

アマゾン、オアフ島で翌日配達を開始 ハワイでの事業展開における大きな節目に

更新日 2025.09.30

アマゾン・ドット・コム(Nasdaq: AMZN)は、ハワイでの配送事業開始から1年を迎えるにあたり、オアフ島全域を対象とした翌日配達サービスの開始を発表した。これにより、アマゾンの商品が米本土からオアフ島へ、最短で翌日に届くようになる。

サービスの拠点となるのは、ホノルル港近くのサンドアイランド配送ステーション。2020年にServco Pacific社から1億2,500万ドルで取得した14.45エーカー(約58,500平方メートル)の敷地に建てられた約59万5,000平方フィート(約5万5,000平方メートル)の施設で、倉庫と配送用バンおよび従業員用の駐車場を併設している。

今回の翌日配達は、米本土からの空輸体制において特別な手法が採用されており、出荷締切時間を延長しながらも翌日配達を実現するため、1便の飛行機を遅らせて出発させているという。この便に搭載される荷物は「翌日配送」用として特別に識別され、発送元からハワイ到着後の処理まで、優先的に扱われる。

アマゾンによれば、ハワイでの配送業務が始まったこの1年間で、オアフ島では350万個以上の荷物が配達された。配送は、地元の6つの配送サービスパートナー(Delivery Service Partners)によって支えられており、200以上の配送ルートを運用している。サンドアイランドの施設では約500人のアマゾン従業員が働き、さらに約600人の配送パートナーの従業員がサポートしている。

給与面では、アマゾンは現在、初任給が時給23ドル以上、福利厚生を含めた実質的な報酬は時給30ドル以上に達するとしている。従業員は初日から医療保険、有給休暇、401(k)退職プランなどの福利厚生が付与されるほか、学費前払い制度「Career Choice」では、全米475校以上の大学・オンラインスクールでの授業料を100%負担するなどの制度も提供している。

現在、オアフ島には1日あたり平均3便のアマゾン・エア(Amazon Air)の貨物便が到着しており、空きスペースを活用して、例えばマウイ産の「マウイ・ゴールド・パイナップル」が米本土に12時間以内で出荷される事例もあるという。

なお、アマゾンは2022年にカポレイで49エーカーの土地も取得しているが、この用地の具体的な活用計画については、現時点で公表されていない。

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