ハワイ州議会が州全体でプラスチック容器の使用を禁止する法案を検討

ハワイ州議会が州全体でプラスチック容器の使用を禁止する法案を検討

更新日 2019.03.19

ハワイ州議会は、レストランやファストフード店などで提供されるプラスチック容器の使用を州全体で全面的に禁止する法案を検討している。

これまで米国では、カリフォルニア州がプラスチックストローのレストランで自動的に提供することを禁止し、シアトルやサンフランシスコなどの大都市がリサイクルできないプラスチック容器の使用を禁止してきたが、今回、ハワイ州議会が目指すのは、発泡スチロール容器やプラスチック製のストロー、カトラリー、ビニール袋などの提供を州全体で禁止するという、より踏み込んだ内容のものとなっている。

ハワイ州議会の環境へ対する意識は高く、これまでも再生可能エネルギー使用の義務化、サンゴ礁を破壊する薬品が使われている日焼け止めの販売禁止なども法案化してきた。今回の法案が可決されれば、プラスチック容器の使用を全面禁止する初めての州となる。

この法案に対し、およそ3500のレストランで構成されているハワイレストラン協会からは「環境を考慮するのは大切だが、あまりにも早急すぎる。この法案が可決されれば価格を全面的に見直さなければならない」と反対の声が上がっている。
一方で、ハワイ州のスーパーマーケットやコンビニエンスストアで構成されるハワイ食品工業会は、当初は発泡スチロール容器の禁止に反対していたが、現在は支持を表明。市や郡単位ではなく州単位での禁止を望んでいると書面で述べた。

なお、ハワイ州内のマウイ郡とハワイ郡ではすでに発泡スチロール容器の使用禁止が決定されており、マウイ郡では昨年12月より施行され、ハワイ郡では今年7月1日より施行される。

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