ハワイ(ホノルル)現地時間
9/26(水)01:46
Vol.34 [2018/7/16-2018/10/14]
ハワイに住む表紙・ハワイのコンドミニアム徹底研究
 海側vs山側 高層vs低層 
 それぞれの言い分
・「自宅パーティー」もこれで安全
 出張シェフ&ケータリング
・大人の女性がリピートする
 セレクトショップ3選
・ビジネスの達人インタビュー
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15年間に22棟の高層コンドミニアムが建設される「カカアコ地区再開発プロジェクト」。2014年、その建設がついに幕を開ける。総世帯数4000戸に昇ると予想されるこの一大プロジェクトにより、昨今の不動産販売物件不足に光が射した。しかしインフラ整備、建材やコストの上昇など指摘されている課題も少なくない。買い手が知っておくべきメリットは、心配されるデメリットは何か。ホノルルの不動産を熟知した不動産エージェントに伺ってみた。

ハワイコミュニティ開発局(HCDA)が発表したカカアコ地区の再開発プロジェクト・イラストレーション。ブルーが建設予定。黄色が新交通システム。茶色が既存のコンドミニアムや商業施設、グレーが変更のない建造物だ。このエリアの変貌に驚く。

「カカアコ地区再開発プロジェクト」とは
開発するすると言われては計画がとん挫してきたカカアコ地区のプロジェクト。土地を所有するハワイ州、カメハメハ・スクール、そして開発担当の大手デベロッパーにより今後約15年をかけて開発される計画のこと。開発が終了した後の2030年には、このエリアの人口は現在の3倍近い3万人を超すとも言われている。すでに発表されている計画だけでも約4260unitと言われている。また、現在のハワイの高さ制限(400フィート)を超えた650フィートと言う高層プロジェクトも進んでいるという。すべてが完成したらカカアコの姿は一変する。

Aloha Kai(YMCA)/アロハカイ 156 units
One AlaMoana/ワン・アラモアナ 206 units
Waihonua/ワイホヌア 341 units
Howard Hughes/ハワード・ヒューズ 200 units
Howard Hughes/ハワード・ヒューズ 150 units
Art Space 80 units
Howard Hughes/ハワード・ヒューズ 150 units
Synphony Honolulu/シンフォニー・ホノルル 400 units
808Waimanu Street 217 units
Honolulu Advertiser/ホノルルアドバタイザー  635 units
Halekauwila Place/ハレカウヴィラ・プレイス 400 units
Pohukaina/ポフカイナ 804 units
Six-Eighty AlaMoana/シックスエイティ・アラモアナ 54 units
The Collection/ザ・コレクション 397 units
※Source/Pacific Business News/MW Group/Honolulu Star Adviertiser
決め手はまだ見ぬ夢を選ぶか目の前にある夢を掴むかです

光洋不動産
中村 浩子(R)
Hiroko Nakamura

1357 Kapiolani Blvd. Suite 1400 ☎(808) 941-0051 Email: koyorealty@hawaii.rr.com
 ハワイの不動産は、物件価格が長期的に上昇を続ける安定した市場なので、新築コンド購入の一番のメリットと言えるのは、最新の物件がもっとも安い初期価格の状態で入手できるというところです。コンドの管理費も最初は低く設定されていてお得感があります。ただ、建った後に何かの欠陥が発見されてアセスメントが発生するリスクもあることは予見しておきましょう。また、今だ州の方針が見えない、新たに増える約4000世帯分の下水道の整備についても気になります。
 過去に下水が足りず建設プロジェクトが頓挫した例もあるので、担当エージェントに必ず確認すべきです。またコンドのいくつかは地元の暮らしに密着した場所にあるので、新築でも別荘に向かない物件もあるかもしれません。
 それであれば、新築にこだわらず、アラモアナに近い既存の別荘物件の方が実物を見て確認できるので安心です。それでも新築が好きだという方は、開発地域の中でもアラモアナセンター寄りの物件ならお薦めです。

←2013年5月に掲載された新聞記事より。大手デベロッパーがワード・センター周辺に手掛ける3棟だけで500ユニットだという。
※Illustration/Honolulu Star Adviertiser
飛びついて買って後で困った!ということにならないよう慎重に

コールドウェルバンカー
寺平 美希子(RA)CHMS
Mikiko Terahira

98-211 Pali Momi St. Suite 411
☎(808) 258-8258
Email: mikikot@cbpacific.com
 今後建つ新築購入のメリットは、新しく、きれいで、ビューもあるところ。今マーケットがドライで物件が乏しいのに対し、購入できる物件が増えるところも買い手には良いことです。古い物件から新しい物件への買換えに踏み切る方も出てくるでしょうし、景気も上がるでしょう。
 ただ万が一、手付けを入れた後にアメリカが不況になり、建設プロジェクトの転売が生じてデベロッパーが代わった場合、新デベロッパーが最初のコントラクト内容を有効としてくれるのかというのは心配な点です。また実物を見ずに購入するため実際建ってみると、想像していたものと違ったということも起こりえます。さらに建設前はなかった建物が目の前に建ち、思い描いていたビューが損われることもあるかもしれません。しかしリスクはあるが当たれば大きいという点では投資には向いています。今はとりあえず既存コンドを買い、新築コンドが建ってから買い換えるのも一案ではないでしょうか。

→続々と工事がスタートしたカカアコエリア。ラグジュアリー物件ワイホヌアの現場前では完売の文字が誇らしげに踊る。
メリット・デメリットにこだわらず自分が満足できる物件選びを

コールドウェルバンカー
長谷川千明
(ジャッキー)(R)
Chiaki Hasegawa

4211 Waialae Ave. Suite 9000
☎(808) 783-1320
Email: jackieh@cbpacific.com
 これから建つ新築を買うメリットして言えるのは、過去に建設された物件でおきた問題を生かし不十分だった面を研究して建てていること。アメニティ、機能性、間取りについても開発会社は様々な意見を取り入れてデザインしているので、新しいものになるほど充実している部分はあります。
 但し、建材や建築費用がここ数年過剰な勢いで上昇しているため、開発会社側の対策として同等の価格帯物件に比べて間取りを小さくしたり、資材コストを下げたりという点が目につく場合があり、デメリットと感じる方もいるでしょう。総合的にみると、カカアコ地区はアラモアナビーチも近くショッピング、レストランなども充実し、ワイキキにも大変近く魅力のロケーションです。ご自分のライフスタイル、コンドの間取りや全体的なお好み、ロケーション比較など様々な視点からご自分に最も良いものを選ばれると良いでしょう。

←話題を集めるワイキキエリアのリッツカールトン。工事は2013年夏にスタート。2016年前半竣工予定だ。
編集後記
前号でもお伝えしたが、編集部に届く報せはどれも市場の活況を伝える者ばかり。稀にみるハワイ不動産の明るいニュースである。ワン・アラモアナなど想像を遥かに超えるラグジュアリー・コンドも、発表とほぼ同時に完売ニュースが届く。カカアコはどうだろう。開発が進み全容が明らかになるのは5年後あたりという声もある。おしなべてハワイの業界新聞、アナリスト評も高評価だ。いよいよ本格的なハワイ不動産のビッグウェーブが押し寄せるのだろうか。
2013/10/16発行 ハワイに住む掲載記事