ミチコ・ノーウィッキ(アイナ法律事務所)のお知らせ

  • 2018.05.24

    E2ビザの配偶者・家族ビザ

    E2ビザ保持者に同伴するための家族のビザ

    E2ビザ(貿易駐在員、投資駐在員ビザ)はアメリカと通商条約を締結した国の国民に発行されるものであり、日本も通商条約締結国のひとつです。E2ビザを取得しアメリカでビジネスを行う方が多いですが、E2ビザ取得者のご家族もアメリカに滞在するためのビザを取得できます。家族ビザが取得できるのは、E2ビザ取得者の配偶者、および未婚の21歳未満の子どもに限られます。配偶者および子どもは、E2ビザ保持者と同じ国籍を持っている必要はありません。

    E2ビザ申請者と同時に家族ビザも申請する場合は、アメリカ大使館・領事館で同時に面接を受けなければなりません。14歳未満の子どもは面接に出席する必要はありませんが、14歳未満の子どもを面接場所へ一緒に連れていくことは可能です。

    E2ビザは最大5年間まで許可されます。無事にE2ビザが発給されたら、いよいよアメリカへ入国となります。ビザは入国の許可をするものであり、ビザが5年間有効であっても、一度に滞在できる期間は最大2年までとなっています。入国審査官によってアメリカに滞在できる期間(I-94)が判断されますので、必ずパスポートに記入される滞在許可期間を確認しましょう。許可された滞在期間を過ぎてアメリカに滞在してしまうと、オーバーステイとなり不法滞在とみなされますので気を付けてください。

    よく皆さん誤解されますが、配偶者ビザを取得しアメリカに入国できたとしても、基本的にはビザを持っているだけでは就労することはできません。しかし、アメリカに入国後に、移民局にて手続きを取り、就労する許可を受けることは可能です。労働許可証の発行はE2ビザ保持者の配偶者に限定され、子どもは労働許可を受けることはできません。

    無事に労働許可証が発行されましたら、お好きな雇用主のもとで就労することができます。その際には、ソーシャルセキュリティー番号を取得しましょう。子どもはソーシャルセキュリティーを発行してもらえませんが、ITINと呼ばれる個人納税者番号を取得することは可能です。アメリカ国内で銀行口座を開設する場合などに、ソーシャルセキュリティーもしくはITIN番号が必要となります。

    E2ビザ保持者の子どもは、学校へ通うことは可能ですが、21歳の誕生日を迎えた時点で親のビザに基づいた家族ビザは無効となります。つまり、アメリカを出国する、もしくは自分で有効なビザやステータスを取得する手続きをする必要があります。もしその時点で大学や専門学校に通学されている場合、学生ビザを取得し、卒業するまでアメリカに滞在することが可能です。

  • 2017.03.14

    永住権を剥奪されないために再入国許可申請をお忘れなく!

    グリーンカード(永住権)保持者は、通常アメリカと他国を自由に行き来することができます。ただし出入国に制限がないわけではありません。アメリカ国外に長期滞在する場合、再入国できなくなる可能性はあります。特...

  • 2016.12.01

    「偉大なアメリカを取り戻す」次期大統領トランプの移民法改正案

    トランプ氏によると、現在のアメリカの移民制度は、他国のニーズを自国のものよりも優先させている世界唯一の移民制度だそうです。トランプ氏による移民改正は「働く人たちのニーズを優先する」ものだと言っています...

  • 2016.09.22

    E-2ビザの申請方法

    今回はE-2ビザについてです。E-2ビザは、アメリカと通商航海条約を締結している国の市民のための投資駐在員ビザです。アメリカの会社に実質的な投資を行った投資家が、投資家自身と配偶者そして未成年の子供の...

  • 2015.09.16

    移民法不正・偽証調査官による査察

    移民局にはFraud Detection and National Security (FDNS) と呼ばれる組織があります。FDNSは、雇用主や宗教団体、その他の組織が外国人をアメリカへ移民させる際...

  • 2015.03.11

    H-4保持者(配偶者)の労働許可申請

    米国国土安全保障省(DHS)は、特定のH-4配偶者ビザ保持者が労働許可申請を行えるようにするための規制変更を確定しました。新規制は2015年5月26日より適用されます。 労働許可申請対象のH-4配偶...

  • 2015.01.23

    不法滞在による入国拒否の免責について

    過去の米国不法滞在を理由に入国拒否をされることを恐れ、アメリカ国外でのビザ面接を受けられないでいるグリーンカード申請者に朗報があります。2013年3月4日より、アメリカ市民と結婚している方で法的なステ...

  • 2014.11.05

    グリーンカード保持者の出入国

    グリーンカード(永住権)保持者にとって、アメリカに自由に出入国できるというのは、重要な特権のひとつです。 しかし、グリーンカードを、持っていることで再入国が保証されるわけではありません。問題なく...

  • 2014.07.12

    K1フィアンセビザ

    K1フィアンセビザは、外国人の婚約者が米国市民と結婚するために米国に入国する際に必要となる非移民ビザです。K1ビザを取得するには、最初に米国市民が米国移民帰化局(USCIS)に請願書を提出します。請願...

  • 2014.04.01

    2015 H1B Visa

    国移民帰化局(USCIS)が、2014年4月1日に2015年度対象のH-1B申請の受付を開始しました。移民局は、適切な費用と申請書を受け取った日を受理日とし、申請書の消印の日付は考慮されません。 2...

  • 2014.03.11

    LビザとEビザの違い

    L-1ビザは、日本にある会社 (親会社) から米国内にある会社 (子会社) に派遣される人のためのビザです。 このビザの主な条件は、米国にある子会社の原則 50%以上を日本にある親会社あるいはその株主...

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