【2021年6月】ハワイ不動産レポート:コンドミニアムのセールスが急上昇!戸建住宅の中間価格がまたも記録を更新

【2021年6月】ハワイ不動産レポート:コンドミニアムのセールスが急上昇!戸建住宅の中間価格がまたも記録を更新

更新日 2021.07.15

2021年6月のハワイ不動産の大きなニュースとなったのが、コンドミニアムセールスの前年同月比134%という驚きの伸び。一方の戸建住宅セールスも引き続き堅調で、特に中間価格は$979,000となり先月打ち立てた記録を早くも更新した。
特に都市部のメトロエリアの人気が高まった6月のハワイ不動産を早速紐解いていこう。

 

ホノルル不動産協会による2021年6月のマーケットレポート

ホノルル不動産協会より発表された2021年6月のハワイ・オアフ島の住宅市場レポートによると、戸建住宅・コンドミニアムともにセールスは先月に引き続き絶好調だった。

戸建住宅の中間価格が$979,000となり、先月打ち出した過去最高記録をさらに更新。コンドミニアムの販売件数はロックダウンによる経済停滞期であった前年同月と比較すると134%もの急上昇となった。

どんどん短くなっている売出期間もコンドミニアムで11日間と新しい記録を更新した。

  • 戸建住宅の販売数は451軒、前年同月比で49.3%増加
    中間価格は前年同月比27.1%増で$979,000
    平均価格は前年同月比36.2%増で$1,225,011
    中間価格と平均価格で二桁台の上昇となった。
    売出期間は先月と変わらず8日間
  • コンドミニアムの販売数は730軒、前年同月比で134.0%増加
    中間価格は前年同月比9.1%%増で$460,000
    平均価格は前年同月比15.8%%増で$$557,302
    中間価格と平均価格で二桁台の上昇となった。
    売出期間は先月よりも1日早くなり11日間
 

戸建住宅マーケット詳細

6月の戸建住宅マーケットで特筆すべきなのはやはり中間価格がさらに記録更新したことである。中間価格は前年同月比27.1%増で$979,000となり、平均価格は前年同月比36.2%増で$1,225,011となった。ロックダウン解除以降、価格の高騰は止まるとこを知らない。このまま価格高騰が続けば、今年後半には中間価格は1ミリオンに届いてしまうだろう。

戸建住宅のセールスは、高額価格帯の売れ行きが引き続き絶好調だ。2ミリオンドル以上の物件は6月だけでなんと45軒も販売された
しかし競争がさらに熾烈になっているのは、いわゆるミッドレンジと呼ばれる$600,000から$999,999の価格帯で、全体の売上の57.0%を占めた。なおこの価格帯の在庫は昨年同月比で37.0%減少している。

最も多く売れた価格帯は、$800,000から$899,999で72軒、次が$900,000から$999,999で64軒、$700,000から$799,999で54軒となっている。

また、リスティングされてから売れるまでの売出期間は先月同様8日間であった。

 

コンドミニアムマーケット詳細

戸建市場を上回る人気を見せ、大きなニュースとなった6月のコンドミニアムマーケット。中間価格は$460,000ドルで2019年7月に打ち立てた$461,500ドルの記録をわずかに下回った。

ここにきて人気復活のコンドミニアムは、リスティングされてから売れるまでの売出期間を先月よりも1日縮めて11日間とし、記録を更新した。

コンドミニアムでも高額価格帯の売上は、戸建住宅同様順調だ。1ミリオンドル以上の物件は40軒、2ミリオンドル以上の物件は17軒も販売された。一方で、最も人気がある価格帯はやはりミッドレンジの価格帯。最も多く売れた価格帯は、$400,000から$499,999で138軒、次が$300,000から$399,999で121軒、$500,000から$599,999で109軒となっている。

 

戸建住宅を諦めてコンドミニアムを選択!人気はメトロエリアに集中

2021年6月の不動産マーケットのポイントは3つ。

1つ目は、コンドミニアムのセールスが急上昇したことである。
昨年来、不動産マーケットを牽引してきた戸建住宅。ところがここに来てコンドミニアムのセールスが急上昇するという逆転現象が起きた。
その理由をホノルル不動産協会会長のシャノン・ヘブン氏は、
「深刻な在庫不足と入札競争の激化が続く中で、元々戸建住宅を希望していたバイヤーの一部が戸建住宅を諦め、コンドミニアムを選択することに決めたため」と述べている。

2つ目は、人気のあるエリアの変化である。6月は人気がオアフ島の都市部であるメトロエリアに集中したのだ。戸建住宅で最も人気のあったエリアはダイアモンドヘッドエリアで前月比84.4.%上昇。次がモアナルア・カリヒからワイキキ・モイリイリまでを含むメトロエリアで前年同月比76.2%上昇した。
一方のコンドミニアムで最も人気があったのはメトロエリアで前月比79.4%上昇、次がエヴァエリアで前月比60.2%上昇した。
新型コロナウィルスが猛威を振い、ステイホームや在宅勤務が推奨されていた時期はオアフ島の中でも郊外や田舎に住宅を求める人が多かった。しかし新型コロナウィルスのワクチン接種が進むにつれ、オアフ島の生活は一部制約は残るもののほぼコロナ以前の状態に戻りつつある。そんな中で、やはり都市部の方が便利だと選ぶ人が増えたのではないだろうか。

そして最後のポイントが、特に手頃な価格での住宅が不足しているということである。シャノン・ヘブン会長は「現在は激しい入札競争が常態化していることからも分かるとおり、オアフ島は極端な在庫不足に直面しています。特にローカルの家屋が求めている手頃な価格から中価格帯の物件が切実に必要とされています」と述べている。

 

それでは7月のハワイ不動産はどのようなものになるのだろうか。「ハワイに住む編集部」では、戸建住宅は引き続き高額価格帯のセールスが伸び、一方のコンドミニアムは、引き続き30万ドル台や40万ドル台といった手頃な価格帯のセールスがさらに伸びるのではないかと予測している。

 

2021年5月の不動産レポートはこちらから>>

2021年4月の不動産レポートはこちらから>>

関連キーワード

合わせて読みたい記事

各カテゴリーのお知らせを見る

不動産会社・
エージェントにお問合せ
閉じる