【2023年8月】ハワイ不動産レポート: 販売件数は下がるが高額物件の売買が平均価格を押し上げる

【2023年8月】ハワイ不動産レポート: 販売件数は下がるが高額物件の売買が平均価格を押し上げる

更新日 2023.09.29

2023年8月のオアフ島のハワイ不動産は戸建て住宅、コンドミニアムともに、売買件数が前年同月比でそれぞれ19.7%、16.9%ダウンし総件数では低調な売買となった。中間価格は戸建て微減、コンドで3%アップしたものの、ともに平均価格が大きな伸びを示した。高金利の影響を受けづらい富裕層やキャッシュバイヤーが存在感を発揮した。また戸建て、コンドミニアムともに売り出し期間がそれぞれ16日から18日へと2日間伸びた。

中間価格はコンドミニアムは戸建て1.4%減、コンドで3.3%増をマークした。

ホノルルリアルター教会による 2023年8月のマーケットレポートサマリー

  • 戸建住宅の販売数は252軒、前年同月比で19.7%減少
  • 中間価格は前年同月比1.4%減で$1,110,000
    平均価格は前年同月比6.4%増で$$1,427,996
    売出期間は先月よりも2日伸びてなり18日間
  • コンドミニアムの販売数は422軒、前年同月比で16.9%減少
    中間価格は前年同月と3.3%増で
    $515,000
    平均価格は前年同月14.8%増$628,127
    売出期間は先月よりも2日長くなり18日間

中間価格

戸建ての中間価格前年同期比1.4%減の$1.110,000となった。コンドミニアムは1.6%減の50.2万ドル。ちなみに中間価格の過去最高額は、戸建てで2022年5月の$1.153ミリオン、コンドで2022年6月の$534,000となっている。(緑のラインが戸建て、黄色のラインがコンドミニアム。)

また、平均価格が昨年同月比で、戸建てで6.4%増の$$1,427,996、コンドで14.8%増の$628,127と大きく上昇した。低価格帯の販売件数が減ったことで、高価格帯の売上のインパクトが平均価格を押し上げる形となった。ローンバイヤーが高金利により買い控えに動いた中、その影響が少ない富裕層・高額物件を購入するキャッシュバイヤーの存在が、平均価格に現れた。 

売出し期間が戸建て、コンドミニアムともに2日伸びる

売り出し期間については戸建てコンドミニアムともに先月より2日伸びて18日となった。2023年2月をピークに、先月7月まで売り出し期間の短縮化が進んでいたが、ここに来て再び2日伸びたのは、高金利による購入意欲の減退が影響している。
ちなみに2021年8月にはそれぞれ9日間だった。

価格帯別の販売件数

価格帯別の売上では、100万ドルー149万ドルというボリュームゾーンの価格帯の販売件数の落ち込みが昨年同月114軒から75軒へと34.2%ダウンした。

コンドミニアムでは40万ー50万ドルの価格帯の昨年97軒から75軒へと、22.7%の大きなダウンを見せた。

市場在庫

市場在庫は戸建てで598軒、コンドで1146軒となった。戸建ての市場在庫は2022年の596とほぼ横ばいだが、コンドミニアムは昨年の1973軒から6.8%増となっている。

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