米国発のカーシェアリングサービス「Zipcar（ジップカー）」が、ハワイ・オアフ島で本格的にサービスを開始した。スマートフォンを使って1時間単位または1日単位で車を予約・利用できる仕組みで、地元住民だけでなく観光客や短期滞在者の新たな移動手段としての活用が期待されている。

Zipcarは会員制のサービスで、利用者はアプリから車両を検索・予約し、Bluetoothと位置情報を有効にしたスマートフォンで車両を解錠する。アプリ内での本人確認と運転免許証の提出による審査を経て、通常数分以内に利用が可能となる。

利用料金には、最大1日200マイルまでの走行距離、ガソリン代（車内に設置された専用カードを使用）、基本的な保険、24時間のカスタマーサポートなどが含まれる。利用後は元の駐車場所に返却する必要があり、車内の清掃や時間厳守も求められる。不適切な利用があった場合は、追加料金が発生する。

オアフ島では、ホノルル市内や大学周辺、住宅地など複数の地域にZipcarの車両が配置されており、アプリや公式ウェブサイトで近隣の利用可能車両を確認できる。車種は一般的なセダンからSUV、バン、高級車まで多岐にわたる。

Zipcarの利用には月額9ドルまたは年額90ドルの会費が必要で、同社によると自家用車の維持費と比較して月額1,000ドル以上の節約が可能とされている。初めての利用者を対象に、プロモーションコード「MONTHOFF」を入力することで初月の会費が無料になるキャンペーンも実施中。

同社は「車を所有せずに、必要なときだけ利用できる交通手段を提供することで、より柔軟な都市生活を実現したい」としており、今後も地域での展開を拡大していく方針だ。

https://my.zipcar.com/

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