マウイゴールド・パイナップル、Amazon Air Cargoと提携 本土向け卸販売を開始

マウイゴールド・パイナップル、Amazon Air Cargoと提携 本土向け卸販売を開始

更新日 2025.07.17

ハワイ・マウイ島の人気パイナップルブランド「マウイゴールド・パイナップル(Maui Gold Pineapple Co.)」が、米大手通販企業アマゾン・ドット・コム(NASDAQ: AMZN)の貨物航空部門「Amazon Air Cargo」と提携し、アメリカ本土向けに卸販売によるパイナップル出荷を開始した。これにより、これまで高コストのため難しかった大量輸送が可能となり、マウイ産パイナップルがより早く、安価に本土の消費者に届けられるようになる。

今回の提携では、Amazonの貨物機がマウイ島のカフルイ空港(OGG)からカリフォルニア州オンタリオ国際空港(ONT)へ向かう復路便の空きスペースを活用。すでに5,000個以上のパイナップルが出荷されており、ハワイの農産品としては初のAmazon Air Cargoとのパートナーシップとなる。

この構想は、今年2月に州議会で行われた「農業啓発デー(AG Day at the Capitol)」において、州上院議員グレン・ワカイ氏がマウイゴールド社とAmazonの関係者を引き合わせたことからスタートした。マウイゴールドを傘下に持つHawaii Farm ProjectのCEO、ジョン・ホワイト氏は、「我々には新鮮なパイナップルを本土に送りたいというニーズがあり、Amazonは復路の貨物機に空きスペースを持っていた。両者のニーズが合致した」と背景を語っている。

これまでマウイゴールドはFedExやUPSを利用して小口での直送に限られていたが、Amazon Air Cargoを使うことでコストを抑えながら大量輸送が実現。最短で出荷から24時間以内に西海岸やシカゴなどの主要都市に届けることが可能となった。

ホワイト氏は、「輸送コストが下がることで、本土の消費者にとってもパイナップルの価格がより手頃になる」と話し、今後はこの仕組みが他のハワイの農家や生産者にも広がることで、地元農業全体の支援にもつながると期待を寄せている。「これはマウイゴールドだけでなく、他の農産品や畜産品にも活用できる画期的な流通の転換点になる」と述べた。

Amazonは現在、2022年にハワイアン航空と締結した契約に基づき、Airbus A330-300型貨物機を10機運航しており、昨年のアラスカ航空グループによるハワイアン航空買収に伴い、この貨物事業も引き継がれている。Amazonはホノルルのサンドアイランド配送ステーションを拠点に、今後さらなる物流拡大を見据えている。

同社のLinkedIn投稿では、今回の提携実現に向けて協力したマウイゴールド・パイナップル社とNaniq Global Logisticsの名前が挙げられ、関係者の尽力に謝意が示されている。

今回の取り組みは、ハワイ産農産物の本土展開に新たな道を切り開く、大きな一歩となりそうだ。

【ハワイに住む編集部よりお知らせ】

◾️2025年9月6日に東京で開催!

『第10回ハワイ不動産・移住・ビジネス進出セミナー in 東京』

たった1日で見える”あなただけのハワイ未来設計”

経験豊富なプロがあなたの計画に答えを出します。

▼セミナー詳細やお申し込みはこちらから

◆【ハワイに住む】Instagramのフォローもお願いします!


 

 

◆【ハワイに住む】ニュースレターにもぜひご登録下さい。

 

登録特典あり!特典はこちらでご紹介しています!

 ・月一回配信
 ・一ヶ月のハワイニュース振り返り
 ・不動産市況や物件情報
 ・メルマガだけのオリジナルコンテンツなどお届けします

不動産会社・
エージェントにお問合せ
閉じる