ホノルルで毎年開催されてきたチャリティイベント「グレート・アロハ・ラン」が、今年2月の開催をもって終了した。主催者が9月上旬、公式ウェブサイトで明らかにした。
1985年に始まった同イベントは、アロハタワーからアロハスタジアムまでの約13キロを走るロードレースで、これまでに世界各国から延べ数十万人が参加。最大で年間約1万2千人を集めた。米ランニング専門誌『Runner’s World』から「全米の優れたロードレース100選」にも選ばれた実績がある。
主催者によると、イベント終了の理由は、創設者で長年の主催者でもあったキャロル・カイ・オノウエ氏の完全引退によるもの。カイ氏は2023年の大会を最後に運営の第一線から退いていた。今後の継続開催についても検討されたが、最終的に「正式な終了」が決定された。
カイ氏は、医師でホノルルマラソン創設者の故ジャック・スカフ氏とともにイベントを立ち上げた。当初は小規模な市民レースとして始まったが、年々規模を拡大し、地域に根ざした代表的なチャリティイベントへと成長した。
開催目的は慈善支援にあり、これまでにハワイ州内の約200の非営利団体に対し、累計でおよそ2,000万ドル(約29億円)の寄付を行ってきた。また、1993年に開始された子ども向けの「ケイキ・グレート・アロハ・ラン」では、地元の学校支援として25万ドル以上が寄付された。
そのほか、企業の健康づくりを促進する「プレジデンツ・クラブ」と呼ばれるチーム参加制度も運用され、数多くの地元企業が従業員とともに参加してきた。
カイ氏は発表の中で、「グレート・アロハ・ランは人と人、地域と地域を結ぶものであり、毎年多くの協力によって成り立ってきた。支えてくれたすべての人々に感謝している」と述べた。また、「今後、誰かがこのレガシーを引き継いでくれることを願っている」とも語っている。
なお、2026年以降の開催予定はなく、公式発表では「グレート・アロハ・ランは正式に最後のゴールを迎えた」としている。
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