米プロゴルフツアー(PGAツアー)の2025年シーズン開幕戦「ザ・セントリー(The Sentry)」がハワイ・マウイ島での開催を中止したことを受け、ユニクロを展開するファーストリテイリングの創業者で、カパルア・ゴルフ場のオーナーでもある柳井正氏が、マウイ島の複数の非営利団体に対して合計75万ドル(約1億1,000万円)の寄付を行うことを明らかにした。
「ザ・セントリー」は1999年以降、マウイ島のカパルア・プランテーション・コースで毎年開催されてきた大会で、地元経済への貢献やNPOへの支援金など、地域に大きな恩恵をもたらしていた。大会の中止により、これらの恩恵が失われることを懸念し、柳井氏が個人として支援に乗り出した形となる。
ハワイ州のジョシュ・グリーン知事は、柳井氏の貢献を称賛する声明を発表した。
「柳井氏は、マウイへの支援をこれまで一貫して行ってきました。2023年の山火事の際には、被災した労働者のために最初の民間住宅支援プロジェクトを主導し、今回もこのような寛大な寄付で地域を支えてくださっています。医療や青少年育成など、重要なサービスを継続するための資金となるでしょう。マウイの力は、人々の寛大さと回復力にあります」
寄付金は以下の団体を対象に分配される予定。
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スカウティング・アメリカ アロハ・カウンシル
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ヘイル・マクア・ヘルス・サービス
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J・ウォルター・キャメロン・センター
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カ・リマ・オ・マウイ
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ラハイナルナ高校財団
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ラハイナ・ジュニア・ゴルフ協会
ラハイナ・ジュニア・ゴルフ協会のジョエル・ナバロ会長は、「柳井氏の思いやりに心から感謝します。この支援は、多くのジュニアゴルファーとその家族の希望につながります。ゴルフを通して教育や友情を育む機会を提供し続けることができるのは、こうした支援のおかげです」とコメントを寄せた。
「ザ・セントリー」はこれまで、ボーイズ・アンド・ガールズ・クラブ・オブ・マウイ(ラハイナ支部)やハワイ州ジュニアゴルフ協会、マウイ大学、カパルア・マウイ・チャリティーズ、マウイ・ユナイテッド・ウェイなど、多数の地域団体にも資金支援を行ってきた。今回の寄付金は、これらの団体にも活用される見込み。
なお、PGAツアーは現時点で「ザ・セントリー」の新たな開催地を発表しておらず、将来的に同大会がカパルアで継続されるかどうかも不透明な状況にある。
グリーン知事は地元メディアのインタビューで、「PGAツアー側は今後もマウイへの投資に関心を示している」と述べる一方で、開催地や他大会の誘致などについては「現在も協議中」としている。
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