カイザー・パーマネンテのハワイ州内施設に勤務する医療従事者らが、10月14日(火)午前6時30分よりストライキを実施する予定であることが、労働組合からの通告により明らかになった。ストライキは5日間にわたり行われ、10月19日(日)午前7時に終了する予定。
このストライキには、病院アシスタント、医療アシスタント、清掃員、薬局技師など、ハワイ全島のカイザー・パーマネンテ施設で働く約2,000人以上の従業員が参加を予定している。
労働組合側は、UNITE HERE Local 5およびHawaiʻi Nurses and Healthcare Professionals(HNHP)の2団体。組合とカイザー側との交渉は今年4月から続いており、主な要求は賃金引き上げと安全な人員配置の確保だという。
労働組合によれば、ハワイ州内のカイザー従業員は、米本土の同職種と比べて最大30%低い賃金で働いているとされている。
ストライキの実施は、9月22日に労働者による投票で承認されており、UNITE HERE Local 5の組合員のうち97%が賛成票を投じたという。対象従業員の労働契約は、9月30日付で失効している。
カイザー・パーマネンテ側は、ストライキ準備が進められていた段階で以下のような声明を出した。
「カイザー・パーマネンテは、労働組合と協調的に取り組んできた長い歴史を持ちます。当社は全米で最も多くの組合員を雇用しており、40以上の労働組合と連携しています。競争力のある賃金、業界をリードする福利厚生、キャリア育成の機会を提供しています。また、当社の従業員の約92%が引き続き勤務を継続しており、これは全米の医療業界平均を大きく上回る数字です。」
今回のストライキは、全米で進む医療業界における人材確保の課題や、パンデミック後の労働環境の見直しといった、より広範な問題とも関連して注目されている
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