ホノルル港に8月19日、全電動式の大型ガントリークレーン3基が到着した。約2,600マイル(約4,180キロ)に及ぶ太平洋上の航海を3週間かけて終えたもので、カパラマ・コンテナ・ターミナル(KCT)の第2期整備を大きく前進させる重要な設備となる。
3基のクレーンはドイツのNoell社製。高さはそれぞれ約230~250フィート(約70~76メートル)で、20階建ての高層ビルに匹敵する。1基あたりの重量は約350万ポンド(約1,590トン)、3基合わせて約1,050万ポンド(約4,760トン)に達する。
クレーンはロングビーチ港から大型のオープン・バージ(台船)に載せられ、稼働時と同じ直立した状態で太平洋を横断。巨大な鉄骨構造物を組み立てた状態のまま海上輸送するという、極めて高度な物流作業となった。
今回到着したガントリークレーンは、コンテナ船と陸上施設の間で貨物コンテナを積み降ろすために使用される。KCT第2期工事の完成後は、ハワイ・ステベドアーズの新たな主要拠点として稼働する予定だ。
KCTは、ハワイ州運輸局(DOT)港湾部門、The Pasha Group、Hawaii Stevedoresによる官民連携事業として整備が進められている。総事業費は5億5,500万ドル。
第1期工事は2021年に完了し、新たな貨物ヤードが整備された。一方、第2期工事は遅れが生じていたが、DOT港湾部門によると、2026年末までの完成を見込んでいる。
完成すると、KCTは約84エーカー(約34ヘクタール)の新たな貨物ターミナルとなる。海外向け貨物のための約1,800平方フィートの新たなバーススペースに加え、ハワイ諸島間の貨物輸送に対応する830リニアフィートのバーススペースを備える。
さらに、年間約5万台のトラック輸送について、隣接する高速道路を経由せず、施設間を直接移動できるようになる見通し。ホノルル港周辺の物流効率化や道路交通の負担軽減にもつながることが期待されている。
今回導入されるクレーンは全電動式で、KCTが目指すよりクリーンで先進的な港湾運営を象徴する設備の一つとなる。
新たな全電動ガントリークレーンの導入により、ホノルル港のコンテナ荷役能力と物流効率の向上が期待される。KCT第2期工事が年内に完了すれば、ハワイの海上物流を支える新たな中核ターミナルとして本格的な稼働が始まることになる。
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