【2021年7月】ハワイ不動産レポート:戸建住宅の中間価格が1ミリオンドルに迫る勢い!コンドミニアムの中間価格も記録更新

【2021年7月】ハワイ不動産レポート:戸建住宅の中間価格が1ミリオンドルに迫る勢い!コンドミニアムの中間価格も記録更新

更新日 2021.08.12

夏のセールスも快進撃が続くハワイ不動産。2021年7月は戸建住宅・コンドミニアムともに中間価格がさらに上昇。共に最高価格の記録を更新した。
特に戸建住宅の中間価格は$992,500と、もう僅かで1ミリオンドルに届くというところまで跳ね上がった。

ホノルルリアルター協会による2021年7月のマーケットレポート

ホノルルリアルター協会より発表された2021年7月のハワイ・オアフ島の住宅市場レポートによると、戸建住宅・コンドミニアムともにセールスはこの夏も引き続き好調。

中間価格が戸建住宅・コンドミニアム共に記録を更新し、戸建住宅の中間価格は$992,000で、1ミリオンドルの大台にのる勢い。一方のコンドミニアムの中間価格は2019年7月以来の高値を更新し$475,000となった。

  • 戸建住宅の販売数は404軒、前年同月比で11.9%増加
    中間価格は前年同月比21.8%増で$992,000(記録更新!)
    平均価格は前年同月比24.5%増で$1,265,382
    中間価格と平均価格で二桁台の上昇。
    売出期間は先月より1日伸びて9日間
  • コンドミニアムの販売数は730軒、前年同月比で134.0%増加
    中間価格は前年同月比8.0%%増で$475,000(記録更新!)
    平均価格は前年同月比14.5%%増で$544,064
    中間価格と平均価格で二桁台の上昇。
    売出期間は先月と同じく11日間
 

戸建マーケット詳細

7月の戸建住宅マーケットでの大きなニュースは、さらに記録を更新した中間価格である。
7月の戸建住宅の中間価格は前年同月比21.8%増で$992,000となり、1ミリオンドルに迫る高値となった。「ハワイに住むネット」編集部でも今年後半にでも1ミリオンドルになるのではと予測をしていたが、予測よりも早く1ミリオンドルを達成しそうである。
なお、平均価格は、前年同月比+24.5%の$1,265,382となった。

戸建住宅のセールスは、先月、先々月に引き続き非常に好調。激しい競争にも変わりはなく、7月に販売された物件の70%がリスティング価格よりも上回って取引された。特に中間価格以下の物件のうち79%がリスティング価格よりも高く取引されたことから、先月に引き続きミッドレンジと呼ばれる$600,000から$999,999の価格帯の競争がさらに激しかったことがわかる。
高額価格帯の売れ行きは引き続き好調で、2ミリオンドル以上の物件は38軒も販売された。

最も多く売れた価格帯は$800,000から$899,999で66軒。次が$900,000から$999,999で52軒、次いで2ミリオンドル以上で38軒となっている。

また、リスティングされてから売れるまでの売出期間は先月よりも1日遅くなり9日間となった。

 

コンドミニアムマーケット詳細

戸建住宅と同じく、7月のコンドミニアムマーケットでニュースになったのは中間価格の上昇だ。中間価格は$475,000で2019年7月に打ち立てた$461,500ドルの記録を上回った。また平均価格は前年同月比14.5%増で$544,064となった。

コンドミニアム市場でも競争は徐々に激しくなっており、7月に販売された物件の38%がリスティング価格よりも上回って取引された。これは前年7月にリスティング価格よりも上回った取引がわずか14%であったことを考慮すると、競争の激化が明示されていると言える。

コンドミニアムでも高額価格帯の売上は順調。1ミリオンドル以上の物件は34軒、2ミリオンドル以上の物件は6軒販売された。
最も多く売れた価格帯は、$400,000から$499,999で111軒、次が$300,000から$399,999で104軒、$200,000から$299,999で88軒、$500,000から$599,999で87軒となっている。
なお、リスティングされてから売れるまでの売出期間は、先月と同じく11日間だった。

 

戸建住宅の販売価格はエリアごとに明確な違いが。コンドミニアムはメトロエリアが人気

ホノルルリアルター協会のレポートによると、7月の戸建住宅の販売価格はエリア別に明確に異なる結果となった。
人気エリアであるノースショア、カイルア、ハワイカイ、ダイアモンドヘッド地域の物件では、大部分が中間価格である$992,500を超える価格で販売され、一方、オアフ島南西部のリーワード、ワイパフ、エヴァといったローカルが多く住む地域の物件では中間価格を下回って取引された。
一方で、コンドミニアムの人気エリアは先月同様にメトロ地区に集中。販売された671戸のうち、218戸がこのエリアにあるコンドミニアムだ。

ホノルルリアルター協会会長のシャノン・ヘブン氏は、
「オアフ島全体で競争力の激しい不動産活動が行われていますが、不動産の種類や価格はエリアによって異なっています。だからこそ買い手も売り手も市場の複雑さを理解しているリアルターの専門家と協力することが重要です」と述べている。

 

それでは8月のハワイ不動産はどのようなものになるのだろうか。
「ハワイに住む編集部」では、戸建住宅が7月の新リスティング数が前年同月比で11.1%増加し、また売出期間も1日遅くなっていることから、これまでよりも伸びは緩やかになるのではないかと予想している。ただし高額価格帯の物件の販売が好調のことから中間価格は1ミリオンドルに達するかもしれない。
一方で戸建住宅の高騰に伴いコンドミニアムに乗り換えるローカルが増えていることから、コンドミニアムの競争は激化するのではないかと予想している。

 
 

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