【2022年11月】ハワイ不動産レポート:戸建住宅、コンドミニアム共に売上が前年比で大幅減少、インフレが起因となり市場が鈍化

【2022年11月】ハワイ不動産レポート:戸建住宅、コンドミニアム共に売上が前年比で大幅減少、インフレが起因となり市場が鈍化

更新日 2022.12.16

2022年11月のオアフ島の不動産は、戸建住宅の売上が前年同月比で48.2%減、コンドミニアムの売上が前年同月比で43.4%減と、大幅に減少した。一方で戸建住宅の中間価格は114万9500ドルとなり、上昇を続けた結果となった。

また、販売期間の長期化や提示価格以上で販売された物件の大幅な減少など、住宅ローン金利の上昇とインフレーションを起因とする市場全体の鈍化がより明確になった一月であった。

ハワイ 不動産 レポート

 

ホノルルリアルター協会による2022年11月のマーケットレポート  

ホノルルリアルター協会より発表された2022年11月のハワイ・オアフ島の住宅市場レポートによると、11月の不動産売買件数は前年同月比で大幅に減少した。

ハワイ 不動産 レポート

【サマリー】
販売数に関して、戸建住宅では前年同月の372件から192件へと48.2%減というおおよそ半分の販売数となり、コンドミニアムでは前年同月の601件から340件へと43.4%も減少。戸建、コンドミニアム共に販売数が大幅減の一月となった。

一方で、中間価格に関しては、戸建住宅は前年同月比9.5%上昇、コンドミニアムは同月比4%減少という結果になった。戸建住宅の中間価格は、ここ数ヶ月横ばいで推移していたが、11月は$1,149,500となり、今年5月に記録した$1,153,500に迫った。

  • 戸建住宅の販売数は192軒、前年同月比で48.2%減少
    中間価格は前年同月比9.5%増で$1,149,500
    平均価格は前年同月比7%増で$1,387,685
    売出期間は前年同月比で7日長くなり18日間
  • コンドミニアムの販売数は340軒、前年同月比で43.4%減少
    中間価格は前年同月比4%減で$480,000

    平均価格は前年同月比6.3%増で$$594,444
    売出期間は前年同月比で9日長くなり18日間
 

2022年11月・オアフ島の戸建住宅マーケットの詳細

販売件数が大幅に減少した2022年11月の戸建住宅マーケット。

販売件数はほとんどの価格帯で減少傾向にあったが、半分以上減少した価格帯とほとんど減少しなかった価格帯が混在する結果となった。
最も売れた価格帯は、80万ドル台で24軒、次に売れた価格帯は90万ドル台で21軒であったが、どちらの価格帯でも販売数は半減した。
一方で、1.1ミリオンドル以上の高額価格帯では販売数は全体的に減少傾向にあったものの、1ミリオンドル以下の価格帯のように販売数が半減することはなかった。
特に1.8ミリオン-1.9ミリオンドルの価格帯では前年同月よりも多く販売され、また、2ミリオン-3ミリオンドルの価格帯では16軒、3ミリオンドル以上では9軒も販売されたことから、高額価格帯は前月に引き続き好調だといえる。これが中間価格を押し上げたと推測できる。

価格帯 軒数
80万ドル台 24軒
90万ドル台、1.1ミリオン-1.2ミリオンドル 21軒
70万ドル台、1ミリオン-1.1ミリオン、1.3ミリオン-1.4ミリオンドル、2ミリオンドル-3ミリオンドル 16軒
1.4ミリオン-1.5ミリオンドル、3ミリオンドル以上 9軒
1.8ミリオン-1.9ミリオンドル 7軒

戸建住宅マーケットの売り出しから販売されるまでの期間は18日間であり、これは前年同月比の約2倍の期間にあたり、ここからもマーケットの鈍化がうかがえる。
在庫に関しては、新しいリスティング(売り出し)は減ったものの、市場にある在庫はオアフ島全体で増えており、特にセントラルオアフ、エワプレイン、リーワード、パールシティ、ワイパフの各地域で前年比2倍以上の在庫となった。

 

2022年11月・オアフ島のコンドミニアムマーケットの詳細

コンドミニアムマーケットのトレンドも戸建住宅と同様に、大幅に減速。

販売件数はほとんどの価格帯で減少傾向にあり、9月に最も売れた価格帯は30万ドル台。次が40万ドル台、続いて50万ドル台となった。50万ドル以下の不動産は、好調で約180件の販売が成立した。
このことについて、ホノルルリアルター協会会長のチャド・タケスエ氏は、
「50万ドル以下の物件の多くは、初めて住宅を購入する人が買ったと思われます。ハワイで家を持つことは、準備と計画、そしてリアルターと協力があれば可能なのです」と述べている。

価格帯 軒数
30万ドル台 67軒
40万ドル台 56軒
50万ドル台 45軒
20万ドル台、60万ドル台 42軒
70万ドル台 25軒

コンドミニアムマーケットのリスティング(売り出し)が始まってから物件が売れるまでの平均期間は18日間となり、戸建住宅と同じく市場にある期間が前年同月比で大幅に伸びた。

コンドミニアムの在庫に関しては、40万ドルから2ミリオンドルの間の物件は45%増加したが、その一方で、40万ドル以下で11%減少し、2ミリオンドル以上の高額価格帯で17%も減少した。

 

販売スピードは鈍化、売り手は販売価格の調整を迫られた一月

市場全体でリスティング(売り出し)が始まってから物件が売れるまでの平均期間が伸びたことは、以前とは異なり販売スピードが鈍化していることを示している。
市場が右肩上がりの時は、競争力の激化により、リスティング価格(売り手の提示価格)以上での取引が多く行われたが、11月はリスティング価格以上で販売されたのは、戸建住宅マーケット、コンドミニアムマーケット両方で大幅に減り、それぞれ73%減、68%減となった。
これに伴い、売り手はリスティング価格の調整が必要となり、戸建住宅の在庫のうち約46%が、コンドミニアムの在庫のうち約36%が市場に出ている間のある時点で値下げされた。

ホノルル不動産協会会長のタケスエ氏は、現在の状況を「新規在庫が徐々に増加し在庫にある日数が長くなる中、物件の競争力を維持するために売り出し価格を調整する売り手が増えています」と説明する一方で、「買い手は1年前よりも資金調達に苦労しています。2021年よりもペースも量も遅いものの契約は日々成立しています」と述べた。

住宅ローン金利の上昇とインフレーションは、売り手にとっても、買い手にとっても、厳しい状況を生み出している。この傾向は12月も続くと考えられる。また例年、12月は取引がゆっくりとなる時期である。12月のハワイ不動産マーケットがどのように動くのか、引き続き注目していきたい。

 

2022年10月の不動産レポートはこちらから>>

2022年9月の不動産レポートはこちらから>>



 

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