サイモン・トレーシー(ハワードヒューズ・コーポレーション ハワイ支社長)× キーワード:ハワイ都市開発 「今のハワイ」を知る 5人のライフストーリーVo.4 ハワイ注目の人インタビュー集

サイモン・トレーシー(ハワードヒューズ・コーポレーション ハワイ支社長)× キーワード:ハワイ都市開発 「今のハワイ」を知る 5人のライフストーリーVo.4 ハワイ注目の人インタビュー集

更新日 2019.07.11

カカアコ地区の開発を手がけるハワードヒューズ社のハワイ支社長、サイモン・トレーシー氏。リタイア後に移住してきたはずのハワイで、再度、経営の世界へ。そんなサイモンさんにハワイの都市開発の現況と未来について伺った。
 

最先端テクノロジーを駆使して。住民に優しいコミュニティを築く。 10年先を見すえた街づくりに大きな魅力を感じています。(ポール・サイモン)

サイモントレーシー ハワードヒューズ社

【プロフィール】
サイモン・トレーシー ハワードヒューズコーポレーション ハワイ支社長

不動産業界で20年以上の経験を持つトレーシー氏のキャリアは、不動産ファンドMPGAから始まった。同社の創業株主兼フローバルCEOとして活躍した後、同社が2013年にブラックロック・リアルエステートに買収されたのに伴い、ブラックロック社のCIO兼マネージングディレクターに。ニューヨークで活躍した後ハワイに移り、2018年1月に現職に就任。マスタープラン「ワードビレッジ」は建築専門誌『アーキテクチュアルダイジェスト』でアメリカのベストブランド・コミュニティに選ばれた。

まさかの展開でハワードヒューズ社の支社長に

 1年半前にニューヨークからハワイに移り住んだのは、仕事の第一線から距離をとってセミリタイヤし、のんびり暮らすためでした。私は過去20年以上の間オーストラリア、シンガポール、タイ、香港、 日本、中国アメリカなど7ヵ国に住んで不動産投資ビジネスに携わってきました。東京には6年間住んで、ハワイに来るまでは、いろいろ住んだ中で東京はもっとも好きな街でした。でも今はハワイが一番だと思っています。ハワイをセミリタイア後の住処に選んだのは、日本人の妻とオーストラリア人の私にとって故郷にも近く暮らしやすい場所だったからです。ハワードヒューズ社のCEOとは以前から友人関係にあったのでハワイに移り住んだことを知らせるのは当たり前のことで、まさか彼に誘われてハワイ移住6ヵ月後に支社長を務めるとは思ってもいませんでした。
 

 ハワードヒューズが手がけるワードビレッジの都市開発計画を目の当たりにし、非常に感銘を受けました。これは世界基準でも最先端と言えるプロジェクトです。ぜひこの先10年以上かけて推進されるこの都市計画の行く末を、私自身の目で見届けたいと、ハワードヒューズ社に入社しました。

全米でここだけのユニークな都市開発プラン「ワードビレッジ」

 ハワイは素晴らしいコンドミニアムが多く存在する場所だと思います。しかしワードビレッジが他と大きく異なる点は「街の創造」というコンセプトのもと、コンドミニアムも道もすべてが一から造られていることです。60エーカーの広大な土地に新しい街、そして地域住民に愛されるコミュニティを築くという試みは、アメリカ中探してもワードビレッジだけでしょう。人々が集える街づくりの一環としてハワイ文化を尊重した多くのイベントを企画開催しています。3月には「ホノルル・ ビエンナーレ2019」も始まって、街中で最新のアートが楽しめす。 
 

 新たなコンドミニアムの建設や販売も順調に進んでいます。夏には「ケ・キロハナ 」も完成予定460世帯がワードビレッジの住人に加わり、ロングスドラッグスもオープンしてさらに街は活気づくことになります。「アアリイ」「コウラ」も順調に販売が進んでいます。ワード ビレッジは10年以上かけて成熟してゆく理想の街づくりです。ビクトリアワードパークの構想も着々と進んでおり、クイーン通りからアラモアナ通りまでの中心エリアを緑豊かな公園にして、ウォーターフロントやビーチと街を繋げていきます。さらにレールの駅ができれば車を使わず生活できる環境が確立されます。現在のワードビレッジもとても魅力的ですが、まだまだワードビレッジの魅力の全貌は見えていません。これからますます美しくて変貌する街にどうぞご期待ください。

※この記事は「ハワイに住む」マガジンVol.37(2019年4月15日発行号)から作成しています。

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