ホノルル市は10月15日(水)、鉄道「スカイライン(Skyline)」の第2区間開通を記念する式典を行った。新たに延伸された区間は約8キロにおよび、4つの新駅が加わる。運行開始は翌16日(木)からで、終点がこれまでのハラワ駅(アロハスタジアム付近)から、カリヒ・トランジットセンターまで延長される。
今回の延伸により、ジョイント・ベース・パールハーバー・ヒッカム、ダニエル・K・イノウエ国際空港、マプナプナやラグーン・ドライブの工業地帯、カリヒ・トランジットセンターなど、オアフ島の主要な目的地とのアクセスが大幅に向上する。
式典でホノルル市のリック・ブランジアーディ市長は、「カポレイから空港まで32分で到着できる。もし電車を逃しても、次の便は10分後に来る」と利便性の高さを強調した。
前市長のカーク・コールドウェル氏も登壇し、「この鉄道を聞きながらホームに立つのは感動的。自分も実際に利用するつもりだ」と述べた。また、自身の在任中に州議会から追加予算を確保した経緯に触れ、「あの時の支援がなければ、今こうしてこの電車に乗ることはできなかった」と振り返った。
現在のスカイラインの平日平均乗客数は約4,500人だが、市では今回の延伸により倍増を見込んでいる。また、運行時間もこれまでより拡大し、16日からは毎日午前4時から午後10時30分まで運行される。
鉄道建設を最初に推進したムフィ・ハネマン元市長も出席し、「このプロジェクトは単なる交通インフラ整備ではなく、地域開発そのものだ。駅周辺に住宅や商業施設、雇用の場が生まれ、暮らしの質が向上する」と語った。
ホノルル市は、スカイラインの利便性だけでなく、駅を中心とした“まちづくり”によって、より持続可能で住みやすい都市の実現を目指している。
今回の開通を記念し、スカイラインでは10月18日(土)と19日(日)の2日間、全路線で無料乗車を実施する。
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