佐渡山 美紀弁護士(ハワイのGO法律事務所 所属)にインタビュー 佐渡山先生の強みや専門領域、また心がけていることなどをインタビュー

更新日 2021.11.11

佐渡山(さどやま)先生のプロフィール

私の父がハワイのリゾートホテル・ゴルフ場開発や建設に携わっていた関係で、私も日本とアメリカの両方で育ちました。父のプロジェクトの場所が変わるたびに家族みんなで転居というファミリーでした。

幼稚園の頃はハワイ、そして小学校1-4年は日本の小学校に通いました。その後、小学校の高学年からふたたびハワイに戻ってきたのですが、その二度めのハワイ生活は、いろいろなことが理解できる歳になっていただけに、つらい経験でしたね。英語もすっかり忘れてしまっていて、友達もいない環境の中、孤立感を感じながらの再スタート。でも振り返れば若いうちからタフな環境を乗り越えたことで、強くなれたように思います。


その頃の夢は小学校の先生になることでした。もともと子供が大好きで、人と触れ合える学校という場所も大好きだったんです。カリフォルニア大学サンディエゴ校を卒業し、ハワイ大学で教育学の修士学を取得した後は、JETプログラムで日本の滋賀県に3年間滞在して高校で英語を教えたり、ハワイの大学準備校(留学生がアメリカの大学への入学準備を行うための学校)でマネジメントを行ったりと、日米で学校や教育に携わる仕事を経験しました。

佐渡山先生が弁護士を目指したきっかけ

弁護士を目指すようになったのも、努めていた大学準備校での経験からでした。学校運営側のスタッフとして、生徒会や校内行事のプランニングなどに携わっていたのですが、これがなかなかうまく動かないんです(笑)。物事を進めていくにはやはり規定の作り方、運用ルールや組織運営などが噛み合ってこそ、ということを痛感しました。 

教育現場は大好きでしたが、ルールの策定やビジネスや組織を動かしていくことへ徐々に興味が移って行き、ハワイ大学のロースクールに入学して弁護士へキャリアチェンジしました。

その後、国際的な弁護士事務所であるモリソン・フォースター弁護士事務所や、コバヤシ・スギタ&ゴウダ弁護士事務所で不動産売買やREIT関連の法律案件に携わったり、日本の東京スター銀行やAzusa監査法人において、英語での重要文書や契約書の翻訳や制作に携わったりしました。

法律事務所のみならず、幅広い実地のビジネス経験を積んだのち、GO法律事務所に入所しました。

取り扱い分野、注力している分野に関して

現在はGO法律事務所が元々強みとしているビジネス法の案件をはじめ、トラスト(信託)やエステートプランニング(相続計画)分野にも注力しています。

ビジネス法に関しては、日本からハワイに進出したい企業、または日本からアメリカ市場向けにオンラインビジネスを展開したいという企業からの相談が多いですね。例えば会社の設立はもちろんのこと、オンラインストアやアプリなどの立ち上げに際し、アメリカ連邦や各州の法律に抵触しないような個人情報の取り扱いルール、ポリシーの作成・レビューなどが多いです。  

また、不動産関連のご相談も多いですね。購入後に、個人から法人へと譲渡したいといった名義変更のご相談なども承っています。

特に不動産の名義変更は、一見、簡単そうに思えますが、ハワイには、2つの登記シス テムがあるため、所有される不動産によって踏むステップが異なり、手続きが完了す るまでに予想していたよりお時間を要することも少なくありません。

不動産購入や売却、名義変更をご検討される場合には、早い段階で是非、事前に法律的なアドバイスを受けていただくことをお勧めしています。

現在ニーズの多い案件などがありましたら、教えてください。

最近ではトラスト(信託)やエステートプランニング(相続計画)のご相談が増えていますね。ハワイのローカルの方、日本在住の方、どちらからもご相談が増加しています。

コロナになったことも影響しているのだと思いますが、ハワイに不動産やビジネスをお持ちの方が、「何かあった時のために事前に準備をしておこう」と考える機会が増えたのでしょう。

将来の税金対策などを踏まえた資産や相続などお金の事、またご自身が病気になった際に望まれる医療ケアや、能力不能となった場合の委任先なども事前に決めておくことができます。

書面を作っても後から変更することは可能ですので、もしもどうしようかと悩んでいらっしゃる場合には、ぜひ一度お気軽にご相談下さい。

弁護士活動をする上で日頃、心がけていること

トラストやエステートプランニングのお手伝いをしていると、当然ですが、それぞれの方がご希望されること、大事にしたいポイントが違います。また、最初はこのように思っていたけれども、後から話していくうちにやはり心が変わる…ということも、多々あります。

なので弁護士として心がけているのは、常に初心に戻って「それぞれの方のご希望や心配事をきちんとお聞きできているか」という気持ちを忘れずにお客様と向き合うということです。

どなたも、ご自身の希望する人生を送りたい、そして残された方に心配や相続のご苦労を残したくないと思ってらっしゃることと思います。そういった思いを実現するために、色々なバックアッププランのご提案も含めて、丁寧なヒアリングや、プロセスの都度に意思を確認をさせていただくことを大切にしています。

趣味やプライベートタイムなどに関して

私は元々テニスなど運動が大好きなアクティブなタイプで、ハワイで子育てするからには自分の子供にもハワイのライフスタイルをいろんな形で体験させてあげたいと思っていました。なので週末は息子と一緒にサーフィンやハイキングなどアウトドア三昧。元気いっぱいにハワイをエンジョイして過ごしています!

(日本では、10年間ほどゲーリックフットボールをしていましたので、ハワイでもしていらっしゃる方がいたら教えてください!)



佐渡山先生へのお問合い合わせは、ハワイのGO法律事務所までどうぞ!

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