Vol.2ハワイ最旬レストランインタビュー 「ハワイの食を楽しむ」本田直之さん(レバレッジコンサルティング代表)

Vol.2ハワイ最旬レストランインタビュー 「ハワイの食を楽しむ」本田直之さん(レバレッジコンサルティング代表)

更新日 2023.10.03

目次

インタビューシリーズ「ハワイの食を楽しむ」Vol.2 本田直之さん(レバレッジコンサルティング代表)

コロナが明けてから、 もうハワイに7回以上訪れたという本田さん。 食の変化をウォッチする本田さんが目を見張るのがハワイのBARのレベルアップだそうだ。

ハワイの食全体が一段レベルアップした。
米国本土と対等に争える店が増えている。

 ー本田直之(レバレッジコンサルティング代表)
【プロフィール】本田直之 ほんだ・なおゆき ハワイ、東京に拠点を構え、 旅をしながら仕事と遊びの垣根のないライフス タイルを送る。著名シェフのコラボディナーDream Dusk、高級旅館での宿泊体験イベント Inspireby Relux、サウナフェスなどをプロデュース。オンラインサロンHonda Lab.主宰。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。上智大学、明治大学非常勤講師。Destination Restaurants選考委員。
 

本田さん: コロナ禍でハワイのレストランはどうなるかと日本でずっと心配していました。けれど、コロナ明けに来てみたら僕が注目していたレストラン、優秀なシェフは変わらず残っていた。つまり、コロナ禍でそのお店に力があるかないかが、これまで以上に問われることになったのだと思います。閉店するレストランもずいぶんあったけど、実力のあるお店、シェフは変わらず営業していますし、さらに腕を磨いたなと感じます。

 コロナが明けてからハワイにはもう何度も来ているけど、レストラン業界に関して言えば、全体のレベルはかなり上がりました。変化もすごい。何より大きいのは、米国本土のハイレベルなレストランでしっかり修業したシェフがハワイに戻ってきていること。総じて年齢も若くて、他人の真似が大嫌い。昔は、ハワイの飲食業界に都会的な洗練さはなかった。けれど、昨今はハワイの良さは残したままハイレベルな勝負をしているスポットが増えました。そのままカリフォルニアやニューヨークに持っていっても通用する、そんな面白い店が出てきています。ハワイの食全体が一段レベルが上がったと感じています。

 その代表格がこの「ザ・レイ・スタンド」。レイというハワイならではの素材をテーマにしながら、インテリアも料理も個性が際立っていてモダンそのもの。シェフのリッキー(写真)は徳島県で修業した経験を持ち、和食の手法も取り入れてメニューを創作しています。つくねを使ったバーガーや、うにワッフルなんて独特ですよね。このまま米国本土に持っていってもウケると思う。流行に敏感なローカルはしっかり反応していて、予約の取れないお店になっています。

高次元のシェフ同士の触発が面白いね。
Bar The Lei Stand 
 
シェフ リッキー


 とくにダウンタウン界隈のバーが進化しています。世界的にもカクテルを作るミクソロジストのムーブメントが起きていて、従来の「バーテンダー」とは違うオリジナルなカクテル文化が台頭してきています。ハワイもその影響をもろに受けていて、「レザーエプロン」というバーができてからその流れが顕著になっています。最近の「バー・ポドモア」「EPバー」などのレベルの高さ、そして新たにできた「スカル&クラウン」もそのインテリアの面白さと共に、カクテルのレベルの高さも特筆ものです。伝統的なティキバーを良い方向に壊して新たな独自の空間にしている。カクテルを作るのに火を起こす演出もあり、そんなのをTikTokにアップするからますます人が集まる。「行きたい」と思わせる演出がうまいんだよね。
 

 レザーエプロンから派生した「バー・マゼ」もシェフは米国本土から来ているし、料理の質とカクテルの技量が見事にマッチしています。仕事も丁寧。「北米ベストバー50」にハワイからは唯一レザーエプロンが41位にランクインしています。実は、カクテルのレベルは日本が随一。このランキングにも日本からはたくさんランクインしているし、仕事のきめ細やかさが段違い。レザーエプロンをはじめハワイの優秀なバーは、必ずと言っていいほど日本のカクテルから影響を受けています。

 また新たな傾向としてシェフ同士が良い意味でつながりを持って刺激を与え合っています。レベルの高いシェフが触発し合うと、高次元の何かが生まれます。決して真似をするのではなく、互いにオリジナリティを磨く。モチベーションにもつながります。そんな相乗効果がハワイにも見られるようになってきた。10年前には見られなかった傾向です。ハワイの食は、これからもっと期待できますよ。
 


The Lei Stand(ザ・レイ・スタンド)

住所:1115 Bethel St. 
電話:808-773-7022
営業時間:17:00~23:00 
休み:日・月曜 
URL: www.getleid.co

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ハワイでイケてる最旬レストラン

シェフとメニューを決めるタイ料理店
Opal Thai Food(オパールタイフード)

シェフ兼オーナーのオパール氏が手がけるタイ料理は、ハレイワのフードトラックからスタートし人気店に。席に着くとシェフが好き嫌いや辛さのレベルなどを質問し、その日のその人だけの料理が提供される“おまかせ”スタイル。

ココナッツフレーク入りのタイ伝統スナック「ミヤンカム」は前菜で。

Opal Thai Food (オパールタイフード)

住所:1030 Smith St., Suite 6
電話:808-381-8091 
営業時間:11:00〜15:00、17:00~22:00 
休み: 月・日曜
https://www.instagram.com/opal_thai_honolulu



 

おまかせ寿司体験をカジュアルに
Omakase By Aung(オマカセ・バイ・アウン)

130ドル全15品のおまかせメニューのみのモダン寿司店。 オーナーシェフは米国本土の名店で寿司修業を重ねた実力派。産地にこだわらず旬の魚を厳選。カウンター席のみで予約争奪戦の様相を呈している。

長崎から直送の脂がのった大トロ握りはコース後半に登場。

Omakase By Aung(オマカセ・バイ・アウン)
住所:567 Kapahulu Ave. 
電話: 808-589-8994
営業時間:13:00~15:00、17:30~19:40、20:00~22:00
休み:無休 
https://www.omakasebyaung.com



 

地元グルメ賞も獲得した創作韓国料理
O'kims(オーキムズ)


ハワイ産の食材を使い、和食・フランチ・イタリアンの手法も取り入れたコンテンポラリー韓国料理。地元のグルメ賞「ハレアイナ」金賞を受賞。月替わりのスペシャルメニューやビーガンメニューもある。

リンゴのコチュジャンソースとの相性抜群の「カルビビビンバ」($21.95)。

O'kims(オーキムズ)
住所:1028 Nuuanu Ave. 
電話:808-537-3787
営業時間:11:00〜21:00(テイクアウト)、11:00〜15:00、17:00〜21:00
(イートイン) 
休み:日曜 
https://www.okimshawaii.com


 

空間美に誰もが魅了されるティキバー
Skull & Crown Trading Co.(スカル&クラウン・トレーディング)

ダーク・ティキがテーマのバーには不気味な人魚や頭蓋骨の装飾が並ぶ。特殊効果会社を経営する2人のオーナーがつくるミステリアスな空間に凝ったカクテルが妙にマッチ。姉妹店のレストラン『Obake』も運営している。

シナモンがアクセントのシグネチャーカクテル「Skull & Crown」($35)。

Skull & Crown Trading Co.(スカル&クラウン・トレーディング)
住所:62 N Hotel St. 
電話:808-372-0620 
営業時間:18:00~24:00 
休み: 日~木曜
https://www.skullandcrowntrading.com/

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