日本では晩婚化がすすみ、子供が欲しいと思ったタイミングでの自然妊娠が難しく、不妊治療に取り組む方が年々増えています。2022年からは日本でも、体外受精や顕微授精といった不妊治療が医療保険の適用対象となりました。しかし、日本の不妊治療で思ったような結果が出なかったために、より先進的なアメリカでの不妊治療を検討する方も増えています。 ハワイは日本から渡航しやすく、日本語で受けられる医療が充実しており、海外での不妊治療場所としては最適な場所の一つです。
今回は、ハワイの不妊治療専門クリニックのセリア・ドミンゲス先生と、同クリニックで日本人向けのコーディネーターを務めるきたみなつみさん に、アメリカと日本の治療の違いや、実際にハワイを訪れる患者さんの背景について伺いました。
日本とアメリカの不妊治療、どう違う?
なつみさんは、ドミンゲス先生のクリニックで、日本人の患者さんの相談を日本語で受けつける不妊治療コーディネイター。なつみさんご自身が、日本でもアメリカでも不妊治療を受けた経験者です。その結果、ドミンゲス先生による不妊治療によってお子さんを授かることができました。それがきっかけで、このクリニックでコーディネイターとして勤務することになったそうです。
なつみさん:
自分が日米両国で不妊治療を経験したからこそ、日本からアメリカに不妊治療を受けに来る方のお気持ちや状況がよくわかります。まず最初にコンサルテーションをZOOMにて行い治療方針を決定します。ZOOMでのミーティングには私が通訳として入りますので、英語が苦手でも安心してください。不安なことがあればコンサルテーションでご相談ください。
なつみさんに日米の不妊治療の違いについて教えていただきました。
日本よりも受けられる治療の幅が広いアメリカ
もっとも大きな違いは、法的に可能な不妊治療の幅がアメリカのほうが広いことです。日本では制限されている卵子提供・精子提供・代理母による代理出産も合法的に可能となっています。
アメリカで代理母を探すだけでなく、姉妹に代理母になってもらうために姉妹そろって渡米される方もいます。
アメリカのほうが治療のスピードが早い傾向に
全般的に日本に比べるとアメリカのほうが治療がスピーディに進むと感じられる方が多いですね。 日本では2022年から不妊治療が保険診療になりましたが、保険適用回数にも限りがあるため、それを使い切ってしまった方、またタイムリミットを感じている方などが、アメリカでの治療の可能性を感じて渡米されるケースも多いです。
それからアメリカのほうが日本に比べて、採卵前に使う薬の薬の種類や投与量が多かったり、全般的に「結果を早く出す」ために思い切った治療を行う傾向にあると言えます。
たとえば、日本で排卵誘発剤を使って一度に5個前後の採卵となった方が、アメリカでは20個近い採卵ができたケースなどもありました。
不妊治療に対してオープンなアメリカ
アメリカでは、違う人種の方から卵子や精子の提供を受けることも一般的ですし、「この子は体外受精で生まれたのよ」といった形でオープンに話題に上がります。
その点、まだ日本では、不妊治療や体外受精についての偏見が強く、そのため”人に知られずに治療を受けたい”という理由で、渡米される方もおられます。
ハワイでならば、日本語でのサポートも受けながら、最先端の不妊治療を行うことができる環境が揃っています。
セリア・ドミンゲス先生の診療内容
セリア先生の診療オフィスがあるのは、カピオラニ・メディカルセンター・フォー・ウィメンズ&チルドレンというハワイ最大の女性と子供向けの医療センターです。
不妊治療には待ったなしの対応が必要なことも多いため、なつみさんやドミンゲス先生を含め、なるべく早いレスポンスを夜中でも心がけるなど、患者さんに寄り添う不妊治療サポートを行っています。
セリア・ドミンゲス先生からのコメント:アロハ、不妊治療専門の医師のドミンゲスです。
私たちのクリニックへようこそ。私はここで、皆さんの「家族を作りたい」という夢を叶えるためのお手伝いをしています。 私たちが提供できる治療の選択肢は多岐にわたります。シンプルな人工授精から、
パートナーのいない方のための精子提供、 そしてIVF(体外受精) センターと連携した高度な治療まで様々です。
また、すでに男の子がいて次は女の子が欲しい、あるいはその逆といった「ファミリーバランシング( 男女の産み分け)」も可能です。また、双子を望む方のために、 国によっては制限がある一度に2つの受精卵を移植することもできます。また、 受精卵の段階で遺伝子を検査し、赤ちゃんが健康かどうか、 性別はどちらかを確認することも可能です。 私は医師として、皆さんにこうすべきと命じるのではなく、一緒に話し合い、解決策を見つけていく「カウンセラー」
でありたいと思っています。答えは一つとは限りません。日本では受けられないけれども、ここでは受けられる医療もあり、日本の方にとってみると「そんな方法があったのか」と驚かれることもあるでしょう。 ナツミのように不妊治療の経験のある日本語の話せるスタッフがいることも当クリニックの強みです。まずはZoomを使って、
画面越しにお会いすることから始めましょう。日本の皆さんを、心から歓迎します。
- セリア・ドミンゲス先生の治療メニュー
- 体外受精(IVF)
- 子宮内人工授精(IUI)
- 卵子提供・精子提供
- 代理母出産
Celia Dominguez MD, Office
Kapiolani Medical Center for Women & Children
1319 Punahou Street Suite 610
Honolulu, HI 96826
Phone: (808) 946-2221
お問い合わせは日本語でなつみさんが対応してくださいます。こちらからどうぞ。


