ハワイ経済の新しい動きVol.2 生産者と消費者をつなぐムーブメント 

ハワイ経済の新しい動きVol.2 生産者と消費者をつなぐムーブメント 

更新日 2020.08.10

ハワイ州では3月26日から8月31日までの予定で「州外からの14日間の自己隔務」を義務付けており、約半年にわたって主要産業である観光業を封鎖中である。そんな中、地域経済の活性化はまさに喫緊の課題だ。官・民それぞれが取り組んでいる地域経済活性化策を3本シリーズでご紹介しよう。

目次

2本目の今回はハワイの農業と漁業における取り組みにフォーカスする。

ハワイの農家と消費者をつなぐオンライン販売プラットフォーム
「ファームリンク」

まず、ハワイの農業および農家をサポートする取り組みを紹介したい。ファーマーズマーケットの休業や、取引先のレストランの休業・縮小などによってハワイの農家は需要減、供給過多に見舞われた。

そんな中、ハワイの75以上の農家と消費者を直接繋いでくれるオンライン販売チャンネルがファームリンクハワイ(https://farmlinkhawaii.com/)である。

hawaii farmer

必要なときに必要なものが注文できる、まさにスーパーマーケットのオンラインオーダーのように手軽に、しかし確実にハワイ産の新鮮な農作物を買い物できる消費者にとって嬉しいサービスだ。
 

注文方法は以下の通り
1)ウェブサイト上のマーケットから欲しい製品を選び、バスケットに入れる。配達前日の正午までに発注
2)注文後、ファームリンクハワイのスタッフが地元の農家を訪れ、注文の農作物を集荷
3)毎週月曜日、木曜日、日曜日に冷蔵車でオアフ島全体に配送。自宅、会社、希望の宅配場所までファームリンクハワイのスタッフが配送

ファーマーズマーケットが開催されずとも、生産者から直接買えるので嬉しい消費者も多いだろう。ただし新鮮な収穫物を掲載するため、夜には店舗のようにウェブサイト上のマーケットが閉まってしまうので注意が必要だ。

またgofarmhawaiiでは農家向けにオンラインで生産品を販売するためのウェビナーを開催するなどして、農家の販路拡大のためのサポート取り組みを行なっている。

魚の卸も直販へ「フレッシュアイランドフィッシュ」

漁業でも同様の流れがある。ハワイの水産物の卸業者、フレッシュアイランドフィッシュ社も、レストランへの卸売が激減に直面した。こちらは通常時であればレストランへ卸していた魚を消費者向けに安く販売することで、漁業をサポートし、消費者にも喜んで消費してもらおうという取り組みである。


カーブサイドピックアップ(事前オーダー、車で来店、引き取り)のオンラインマーケットを立ち上がっている。こちらは不定期で行われているので、メーリングリストに登録しておくと便利だ。

 



ということで、ハワイの地域経済を循環させ活性化させる取り組みをご紹介した。

日本のお住まいのハワイ好きの方は、ハワイ産の商品をオーダーしたり、在住者もできるだけローカルのものを選んで購入したりと、ハワイ経済を盛り上げるためにも、こういったサイトからまずは情報を取り込んでみて、試していただきたい。
 

シリーズ3本目は、ハワイの次世代産業を生み出すための取り組みについて紹介する。


「ハワイ経済の新しい動き」 Vol.1の記事はこちらから>>


「ハワイ経済の新しい動き」 Vol.3の記事はこちらから>>

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