2018年ハワイの雇用と人材

2018年ハワイの雇用と人材

更新日 2018.10.08

アメリカ50州の中でもダントツに低いハワイの失業率。
ハワイの好景気を如実に反映する求人市場は2018年どうなる?

お話を伺ったのは、この方、アライアンス・パーソネル、代表取締役社長ジュン・フェルナンデスさん。

ジュンさんによると、「引き続き売り手市場が続きます」との見通し。

「ハワイはいま深刻な人手不足で、各企業が悲鳴をあげています。求人ばかりが殺到し、正直申し上げてご依頼いただいた企業のすべてには人材をご紹介できていません。企業側も「いままで求人広告を出していたが、電話1本かかってこないので、どうにか助けてほしい」という新しいお問い合わせもかなり増えてきています。こういうお問い合わせは日系企業からだけではなく、ローカルの会社も同様で、近年、良い人材は取り合いという状況です。」

 「求人の多い職種で見ると、例年通りウェディング関係は盛んです。増えたのは、一人何役もこなせるマネージャーのポジションです。一方応募者から人気の職種は、ローカルや日英バイリンガルに限らず月~金勤務で土日休みの事務で、17時に帰れることを重要視する方も多いです。求職者にとっては有利な状況なので、好条件での就職がいまなら可能かもしれません。
  また最近は賃金を優遇してくれる企業も増えました。社会全体の傾向で給料平均が上がっている中で、低い条件を提示し続けていては当然決まりません。人材募集にかかる手間と経費だけがなし崩し的に流出することになるため、少し角度を変えて検討するなど、企業側の努力も求められています。募集と応募の市場バランスが昨年は完全に売り手市場になりましたが、2018年も引き続き同じ傾向となるでしょう。」

【数字で見るハワイの雇用市場】
2017年も全米3位の低失業率を堅持   
 2009年10月の9.9%をピークに改善傾向にある全米平均と比較しても、上記の表6にあるようにハワイ州の失業率は特筆すべきレベル。過去3年前から人材不足の傾向が始まり、年を追うごとにその傾向は顕著になっている。   
 2017年9月に行われたアメリカ合衆国労働労働統計局の調査によれば、ハワイ州の失業率は2.5%で全米でも3位となった。ちなみに空前の売り手市場と言われる日本の失業率が同月現在で2.8%(総務省統計局)であり、ハワイはそれを上回る好調さであった。   
 失業率の低下は経済の好調さを示している。依然ホノルル市内に限ってみるとあらゆる職種で人材が乏しい。前半好調だった建設業界は高い賃金で確保に走り、飲食や観光業の求人が思うように進まなかったという声も聞いた。新しいレストランをオープンするにも、人が集まらずポジションは空いたままという話もひとつやふたつではない。企業側にも待遇改善に取り組む努力が求められている。

転職を考えている方は、この好景気でチャンスが膨らむ。アライアンスパーソネルさんのドアを叩いて相談してみていただきたい。

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