【2021年8月】ハワイ不動産レポート:いよいよ戸建の中間価格が1ミリオン超え!戸建・コンドともに2ヶ月連続で記録を更新

【2021年8月】ハワイ不動産レポート:いよいよ戸建の中間価格が1ミリオン超え!戸建・コンドともに2ヶ月連続で記録を更新

更新日 2021.09.14

2021年8月、ついにハワイの戸建て住宅
中間価格が1ミリオンドル突破!


戸建住宅の中間価格がいよいよ1ミリオンドルの大台を超えたというビッグニュースに沸いた8月のハワイ不動産。戸建住宅だけでなくコンドミニアムの中間価格の伸び率も大きく新記録を打ち立てる結果となった。歴史的な低金利を背景に住宅需要の高まりと高価格帯の物件の売れ行きが好調だった8月のハワイ不動産市況をレポートする。

 

 ホノルルリアルター協会による2021年8月のマーケットレポート

ホノルルリアルター協会より発表された2021年7月のハワイ・オアフ島の住宅市場レポートによると、戸建住宅・コンドミニアム共に売上は引き続き好調。
戸建住宅の中間価格は$1,050,000で4ヶ月連続で記録を更新。合わせてコンドミニアムの中間価格も$500,000で新記録を樹立した。
戸建・コンドミニアム共に手頃な価格帯の物件を巡る競争は持続しており、また8月はより高い価格帯での売り上げが向上したことが、中間価格を押し上げる要因となった。

  • 戸建住宅の販売数は425軒、前年同月比で14.9%増加
    中間価格は前年同月比25.1%増で$1,050,000(新記録!)
    平均価格は前年同月比28.8%%増で$1,316,681
    中間価格と平均価格で二桁台の上昇。
    売出期間は先月と同じく9日間
  • コンドミニアムの販売数は675軒、前年同月比で65%増加
    中間価格は前年同月比16.3%%増で$500,000(新記録!
    平均価格は前年同月比17.3%増で$618,612
    中間価格と平均価格で二桁台の上昇。
    売出期間は先月より1日伸びて12日間
 

 

戸建住宅マーケット詳細

「ハワイに住むネット」編集部では、年始のレポートの中で今年後半にも中間価格が1ミリオンドルを超えると予測していたが、後半を待たずに8月でハワイの戸建住宅の中間価格は1ミリオンドルをこえ、$1,050,000という結果になった。これは4ヶ月連続の記録更新であり、ローカルニュースでもかなり大きく報じられた。$1,050,000という中間価格は1年前よりも25.1%高く、先月よりも5.8%高い数字であり、このことからいかに早いペースで戸建住宅の中間価格の高騰が進んでいるかが分かる。

販売数は425軒と前年同月比で14.9%の急増。中でも高額価格帯の物件の売り上げが好調で、1ミリオンドル以上の物件の売り上げが先月の2倍。2ミリオンドル以上の物件は今年度の累計販売数が297軒と、昨年同時期の97軒から200軒も増えたことなどが中間価格を1ミリオンドルまで引き上げる要因となったと考えられる。なお、平均価格は、前年同月比28.8%増の$1,316,681であった。

最も多く売れた価格帯は$800,000から$899,999で63軒。次が2ミリオンドル以上で47軒、次いで$900,000から$999,999で45軒、$700,000から$799,999で43軒となっている。ちなみに1ミリオンドルから2ミリオンドルの間の販売総数は181軒で、中でも多いのが$1,000,000から$1,099,999の価格帯の34軒と$1,100,000から$1,199,999で39軒である。

また、リスティングされてから売れるまでの売出期間は、先月と同じく9日間だった。

 

 

コンドミニアムマーケット詳細

一方のコンドミニアムマーケットでも中間価格の上昇が続いている。2019年には40万ドル台前半で推移していたものが、ロックダウンが開けて以降40万ドル台後半で数字を伸ばし続け、いよいよ50万ドル台に乗った。

販売数も好業績。売上高は前年同月比で65%上昇した。コンドミニアム市場でも高額価格帯の売り上げが好調。60万ドル以上の物件の売り上げは昨年の3倍、80万ドル以上の物件の売り上げは昨年の4倍に増えている。なお、平均価格は、前年同月比17.3%増の$618,612であった。

最も多く売れた価格帯は、$400,000から$499,999で107軒、次が$500,000から$599,999で96軒、$300,000から$399,999で93軒となっている。また先述した通り、80万ドル台が29件、90万ドル台が23軒、1ミリオンドル以上が46軒、2ミリオンドル以上が18軒と高額価格帯の物件の売り上げも快調だった。

 

ハワイ不動産は前例のない売り手市場真っ只中に

ホノルルリアルター協会会長のシャノン・ヘブン氏が、不動産レポートの中でハワイ不動産の現況を
「私たちは前例のない売り手市場にいます」と述べている通り、現在のハワイ不動産は売り手には嬉しい状態であるが、買い手にとっては厳しい状況が続いている。

先月よりもリスティング(売り出し)物件は新規上場は増えたものの、相対的にはまだまだ在庫が少なく、買い手同士の競争は続いており、売り出し期間は戸建・コンドミニアムがそれぞれ9日間と12日間と非常に短くなっている。また8月に販売された戸建物件の64%が、コンドミニアムの41%がリスティング価格よりも上回って販売されたことからも買い手の競争のさらに激化していることが分かる。

中間価格の高騰が続いてるハワイ不動産の現状は、一見すると一般的な所得は低所得の収入家庭には厳しい状況に思える。
しかし先月のレポートで報告した通り、ローカルが多く住む地域の物件では中間価格を下回って取引されているものもある。ヘブン氏も「過去最高の中間価格を更新しましたが、物件の購入を希望する方は落胆することはありません。物件の種類や価格、地域によって市場は大きく異なります」と述べている。買い手はより一層辛抱強く、また専門知識を持つ信頼できる不動産エージェントと協働することがますます重要なようだ。

 

2021年7月の不動産レポートはこちらから>>

 

2021年6月の不動産レポートはこちらから>>

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