清水 レオ弁護士(ハワイのGO法律事務所 所属)にインタビュー 清水先生の強みや専門領域、また心がけていることなどをインタビュー

更新日 2022.02.22

清水先生のプロフィール

私は日本人の両親のもとに生まれ小さい頃にハワイに移住してきて、イオラニ高校卒業まではハワイで育ちました。学生時代からスポーツが大好きで、バスケットボールやアメリカンフットボール、またハワイの色んなマリンスポーツも楽しむアクティブなタイプです。ハワイの日本語の補習校にも通って、日本語と英語のバイリンガルとしての教育を受けました。日本語を使った環境での仕事は久しぶりなので、日本語をブラッシュアップ中です(笑)!
 

イオラニ高校を卒業後は、南カリフォルニア大学に進学し産業・システム工学を専攻しました。大学卒業後は専攻のエンジニアリングとは方向を変えて「Teach For America」というNPOで、社会的に厳しい環境にあるコミュニティでの教育に携わる体験をしました。

ハワイに戻り、2年の予定でオアフ島西部にある高校の数学の教師と、フットボールとバスケットボールのコーチとしてのポジションをスタートしたのです。子供たちの成長をあと1年、あと1年、と見守っているうちに予定の2年を長くすぎて、5年も先生の仕事を続けてしまいました(笑)。この間に教育学の修士も取得しました。

この教師としての体験は私に多くの気づきをもたらす経験となりました。このエリアで家庭環境や経済事情で十分な教育を受けられない子供たちに多く出会いました。そういった厳しい環境にある人たちにとって、その状況を改善するための情報、またサポートを受けるためのアクセスは必ずしも十分ではありません。逆に、そういった知識さえあれば、変わっていけるチャンスがもっとあるとも思いました。

高校での教師の職を離れて何年も経ちますが、一生の付き合いの親友や知人たちにも出来て、いまでもよく遊びに行くんですよ。

 

清水先生が弁護士を目指したきっかけ

上記のような経験を通じて、自分の知識やスキルのレベルを上げ、さらに多くの人を助けたいという気持ちから、次のキャリアパスとしてももともと興味のあった法律の世界を選び、ハワイ大学の大学院でロースクールを修了して弁護士になりました。

卒業後にはハワイ大手の法律事務所に所属し、主に訴訟や不動産法、会社法などの案件を手掛けました。例えばコンドミニアム管理にもいろいろなトラブルがあります。オーナー側、また管理組合側の代理人として紛争解決をしたり、またフォークロージャ―(不動産の差し押さえ)案件なども幅広く扱いました。 


法律というのは社会や生活に根付いているものなので、教育であれ、ビジネスや不動産であれ、様々な領域でやはり知識は力になる、ということを感じますね。

取り扱い分野、注力している分野に関して

2021年にGO法律事務所に移籍してから手掛けているのは、訴訟のケース:会社法やビジネスのケースが大体50:50という感じです。

もともとGO法律事務所の強みであるビジネス関連、例えばハワイでの起業や会社設立関連は、常時案件が動いています。それに加えて、訴訟経験の豊富な私やチームメイトの早川弁護士が参加したことで、GO法律事務所がワンストップでカバーできる領域が広がり、訴訟のケースも増えてきていますね。

法律の世界には「ケンカを見たことがなければ、ケンカの止め方が分からない」という言葉があります。

ケンカ=つまり訴訟にまで話がこじれてしまった時、”最初に知っていれば”とか”もっと前に考えておけば”というのはよく聞くセリフです。

そうならないように最初の契約段階から、のちのちケンカの種になりそうな問題点を洗い出し、ケンカにならない契約や取引にしておくことが大事。訴訟を知っている弁護士は、いい契約や取引にまとめ上げる力のある弁護士でもあるのです。

ケンカになったらもちろん勝ちに行きますが(笑)、ケンカの避け方を知ってるほうが効率がいいことが多いんです。

現在ニーズの多い案件などがありましたら、教えてください。

最近、良い意味で経済復活の動きを感じるのが「パンデミック後にダウンサイズしていたビジネスを再開・再拡大したい」といったご相談が増えていることです。例えばリースの再契約に関する契約の相談や、一度減らしていた人員を再度増やすにあたっての契約書の作成など、2022年内の本格的な再開や始動のための準備案件が多くなっています。 


またハワイのビジネスをM&Aして、投資家ビザ(Eビザ)を取得しハワイに住みたいといったご相談も多いです。ビジネスの内容は飲食業やオンラインビジネスなどいろいろな業種が含まれています。その方の夢を叶えるお手伝いができ、人助けができるというのは非常にやりがいを感じます。

弁護士活動をする上で日頃、心がけていること

前述したように困難な環境にある子どもたちやコミュニティに接する機会も、逆に地位のある人たちと接する機会もありました。社会的にどんな立場や事情がある人に対しても、自分はいつも変わらない姿勢でコミュニケーションを取るように心がけて来ました。またそういった社会のいろいろな側面を見てきたことが、今後の自分の強みになっていくとも感じています。

そして自分は日本人であるので、日本人同士だから通じ合えるニュアンスは大事にしています。たとえば礼儀だったり、ちゃんとしていることだったり。日本人のクライアントに安心感を感じていただけるコミュニケーションを心がけて行きたいですね。

趣味やプライベートタイムなどに関して

今でもイオラニ高校のフットボールコーチも続けつつ、バスケットボールの弁護士のリーグに所属したり、海に行くのも大好きで、ワークアウトは欠かしません! 
また妹の家族がワイアルアに農場を持っているので農業の手伝いをすることもあり、それも楽しいですね。

ハワイのように素晴らしい場所に住んでいて、自然を楽しまないなんてもったいないですからね!(笑)
 

清水先生へのお問合い合わせは、ハワイのGO法律事務所までどうぞ!

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