【2026年7月】ハワイ不動産レポート 戸建て販売20.5%増、高価格帯の取引が市場を牽引。コンドミニアムも販売増

【2026年7月】ハワイ不動産レポート 戸建て販売20.5%増、高価格帯の取引が市場を牽引。コンドミニアムも販売増

更新日 2026.08.10

ホノルル・リアルター協会(Honolulu Board of REALTORS)が2026年7月のオアフ島住宅市場統計を発表した。今回は2026年7月の統計をもとに、オアフ島の住宅市場の状況をまとめた。

ホノルルリアルター協会による 2026年7月のマーケットレポートサマリー

  • 戸建ての中間価格は$1,224,500で、前年同月比13.9%増
  • 戸建ての販売数は300件で、前年同月比20.5%増
  • 戸建ての売り出し期間は14日で、前年同月比6日短縮
  • コンドミニアムの中間価格は$504,500で、前年同月比3.0%増
  • コンドミニアムの販売数は416件で、前年同月比6.9%増
  • コンドミニアムの売り出し期間は38日で、前年同月比12日短縮

ここから、それぞれの主要な指標について見ていく。

(チャートは緑のラインが戸建て、黄色のラインがコンド。以下のチャートはすべて同じ)

中間価格

2026年7月の戸建て住宅の中間価格は$1,224,500となり、前年同月の$1,075,000から13.9%上昇した。前月6月の$1,242,500からは1.4%下落したものの、引き続き120万ドルを超える高い水準を維持している。

特に7月は次の章で詳しく触れるが高価格帯の販売増が顕著であり、それが中間価格を大きく押し上げる結果となった。

コンドミニアムの中間価格は$504,500で、前年同月の$490,000から3.0%増。前月の$528,000からは4.5%下落したものの、50万ドル台の水準を維持している。

2026年1月から7月までの中間価格を見ると、戸建ては$1,185,000で前年同期比3.0%増、コンドミニアムは$513,386で2.5%増となっており、年間を通して見ると両市場とも価格は前年を上回っている。

価格帯別販売件数

価格帯別に見ると、7月の戸建て市場では高価格帯の販売増が際立った。90万ドル以上の価格帯でいずれも販売件数が20%以上の大きな伸びを見せているが、さらに150万ドル〜、200万ドル〜、300万ドル〜と「高額帯になればなるほど、増加率が跳ね上がる」という驚くべきデータとなり、った。高額取引が7月の戸建て中間価格を押し上げる大きな要因となった。

さらに戸建ては、売出価格に対する成約価格の中央値が100%となり、33%の物件が当初の売出価格を上回って成約した。前年同月の26%からも上昇しており、戸建て市場の競争力の強さが表れている。

コンドミニアムでは、中間価格前後からやや上の価格帯で販売が伸びた。

50万〜60万ドル未満は前年同月の44件から53件へ20.5%増、60万〜70万ドル未満は42件から50件へ19.0%増、70万〜100万ドル未満も58件から69件へ19.0%増とそれぞれ増加。

また200万ドル以上の高級コンドミニアムも前年の11件から14件へ27.3%増加している。

その一方で、50万ドル未満のコンドミニアムも202件が成約し、全販売件数の49%を占めた。手頃な価格帯から高級物件まで、幅広いゾーンで取引が行われた1ヶ月だった。

販売件数

戸建て住宅の販売件数は300件となり、前年同月の249件から20.5%増加した。前月の270件からも11.1%増えており、7月は戸建て市場の動きが大きく活発化した。

2026年1月から7月までの累計販売件数は1,686件で、前年同期の1,583件から6.5%増。2026年の戸建て市場はここまで前年を上回るペースで推移している。

コンドミニアムの販売件数も416件となり、前年同月の389件から6.9%増加。前月の397件からも4.8%増となった。

ただし1月から7月までの累計では2,469件と、前年同期の2,490件を0.8%下回っている。単月では回復が見られるものの、年初からの累計では前年水準にあと一歩届いていない状況だ。

販売期間

売買成立までの期間は、戸建て・コンドミニアムともに前年より大きく短縮した。戸建て住宅の売り出し期間の中央値は14日。前年同月の20日から6日短縮され、わずか2週間で買い手が決まっている。前月の13日とほぼ同じ水準であり、条件の良い戸建てに対する買い手の動きは引き続き速い。

コンドミニアムの売り出し期間は38日となり、前年同月の50日から12日短縮。前月の40日からも2日短くなった。戸建てに比べればもちろん販売期間は長いが、昨年と比較すると市場の動きは明らかに速くなっている。

在庫件数・新規売り出し

市場在庫の動きは、戸建てとコンドミニアムで対照的となった。
戸建ての市場在庫は802件で、前年同月の852件から5.9%減少。
戸建てでは販売が大きく増加した結果、在庫が減少しており、需給が引き締まっている。

一方、コンドミニアムは2,554件で前年同月の2,459件から3.9%増加した。
コンドミニアムは販売件数が増えているものの、、年初来右肩上がりで積み上がり基調が続いている。依然として2,500件を超える在庫があり、買い手にとって比較検討しやすい市場環境が続いている。

在庫月数でも戸建ては3.2ヶ月分なのに対し、コンドミニアムは7.0ヶ月分と、その差は大きい。

新規売り出し件数は、戸建て住宅が380件で前年同月比3.0%増、コンドミニアムは707件で9.3%増となった。戸建てではリーワード地区が前年同月比42.9%増、カイルア地区が29.4%増と新規リスティングが伸びた一方、ワイパフとパールシティではそれぞれ44%減少するなど、地域による差も大きくなっている。

コンドミニアムは新規売り出しが増える一方で在庫も前年を上回っており、売り手にとっては価格設定や物件のコンディションが、これまで以上に重要となる市場と言えそうだ。

編集部まとめ

2026年7月のオアフ島不動産市場は、戸建て住宅の販売件数が前年同月比20.5%増と大きく伸び、中間価格も13.9%上昇するなど、戸建て市場の強さが際立った1ヶ月となった。

特に130万ドル以上の高価格帯で販売が大きく増え、200万ドル以上の物件も前年を大幅に上回った。売出価格以上で成約した戸建てが全体の33%に達していることからも、魅力的な物件には買い手が積極的に動いていることが分かる。

コンドミニアムも販売件数が6.9%増加し、売り出し期間も前年の50日から38日へ短縮するなど、単月では回復を感じさせる数字となった。

住宅ローン金利は7月30日時点で30年固定平均6.66%と依然として高い水準にある。その環境下でも7月の販売件数が増えたことは、一定の実需が市場を支えていることを示す結果と言えるだろう。

2026年後半に入り、戸建ての勢いがこのまま続くのか、そして在庫が積み上がっているコンドミニアム市場がどこまで回復するのか。今後の動きにも引き続き注目したい。

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