【2026年9月】ハワイ不動産レポート 戸建て中間価格3.9%下落、コンドミニアムは販売8.1%減

【2026年9月】ハワイ不動産レポート 戸建て中間価格3.9%下落、コンドミニアムは販売8.1%減

更新日 2026.10.12

ホノルル・リアルター協会(Honolulu Board of REALTORS)が2026年9月のオアフ島住宅市場統計を発表した。

9月は戸建ての中間価格が前月から大きく下落した一方、販売件数は前年同月を上回った。コンドミニアムは中間価格が前年を上回ったものの、販売件数と購入申し込み受諾件数が減少し、戸建てとは異なる動きが見られた。

今回は9月のデータから、価格や販売件数、在庫の動きを見ていく。
 

ホノルルリアルター協会による 2026年9月のマーケットレポートサマリー

  • 戸建ての中間価格は$1,110,000で、前年同月比3.9%減
  • 戸建ての販売数は293件で、前年同月比6.2%増
  • 戸建ての売り出し期間は16日で、前年同月比10日短縮
  • コンドミニアムの中間価格は$523,000で、前年同月比2.8%増
  • コンドミニアムの販売数は375件で、前年同月比8.1%減
  • コンドミニアムの売り出し期間は41日で、前年同月比1日延長

それぞれの指標を詳しく確認する。

(折れ線グラフは緑が戸建て、黄色がコンドミニアムを示す。以下同じ)

中間価格

2026年9月の戸建て住宅の中間価格は$1,110,000。前年同月の$1,155,000から3.9%下落した。前月8月の$1,240,000と比較すると10.5%減、金額では13万ドルの下落となった。

6月には$1,242,500、7月は$1,224,500、8月は$1,240,000と、3カ月連続で120万ドル台を維持していた戸建ての中間価格だが、9月は110万ドル台前半まで下がった。

ただし、9月の販売件数は前年同月より増加しており、中間価格の下落がそのまま市場全体の需要減退を意味するわけではない。価格帯別の成約状況も合わせて確認する必要がある。

一方、コンドミニアムの中間価格は$523,000で、前年同月の$508,750から2.8%上昇。8月の$510,000からも2.5%上昇した。戸建てとは反対に、前年同月比、前月比ともに価格が上昇している。

1月から9月までの累計で見た中間価格は、戸建てが$1,180,000で前年同期比3.1%増、コンドミニアムが$515,000で2.0%増。9月単月では戸建て価格が下落したものの、年初からの集計では両市場とも前年同期を上回っている。

価格帯別 販売件数

戸建て 

戸建て市場では、9月に100万ドル未満で成約した物件が113件となり、全体の約39%を占めた。

特に伸びが目立ったのが90万〜100万ドル未満という戸建ての中では低めの価格帯で、前年同月の26件から42件へ61.5%増加した。8月は130万〜150万ドル未満の高価格帯での取引増加が目立っていたが、9月は100万ドル未満の価格帯でも活発な取引が見られた。こうした成約物件の価格帯の変化が、中間価格を押し下げる結果となった。
 

戸建ての売り出し価格に対する成約価格の中央値は99.4%で、前年同月の97.9%から上昇した。また、当初の売り出し価格を上回って成約した物件は全体の31%で、前年同月の25%から増加している。
 

8月の51%からは低下したものの、約3件に1件が当初の売り出し価格を上回って成約しており、条件のよい物件には依然として競争があることがうかがえる。

コンドミニアム

コンドミニアムでは、50万ドル未満の成約が175件となり、全体の約47%を占めた。

20万〜60万ドル未満の価格帯では、販売件数が前年同月比15.8%減の197件となった。比較的購入しやすい価格帯での取引減少が、コンドミニアム全体の販売件数を押し下げている。

コンドミニアムの売り出し価格に対する成約価格の中央値は96.6%で、前年同月の96.4%から小幅に上昇。当初の売り出し価格を上回って成約した物件は12%で、前年同月の8%を上回った。

ただし、戸建てと比較すると売り出し価格に対する成約価格の割合は低く、買い手が価格交渉を行いやすい市場環境が続いている。

販売件数

2026年9月の戸建て住宅の販売件数は293件で、前年同月の276件から6.2%増加した。8月の264件からも11.0%増加している。

8月には前月から販売件数が減少していた戸建て市場だが、9月は再び増加に転じた。中間価格が前月から大きく下落する一方、販売件数は伸びており、価格と取引件数が異なる動きを示した。

1月から9月までの累計販売件数は2,243件で、前年同期の2,118件から5.9%増加。2026年の戸建て市場は、年初からの販売件数でも前年を上回っている。
 

一方、コンドミニアムの販売件数は375件で、前年同月の408件から8.1%減少した。ただし、8月の365件からは2.7%増加している。

1月から9月までの累計販売件数は3,209件で、前年同期の3,289件から2.4%減少した。戸建ての累計販売件数が増加する一方、コンドミニアムは前年割れとなっており、両市場の需要の違いが表れている。

販売期間

戸建て住宅の売り出し期間の中央値は16日で、前年同月の26日から10日短縮した。前月8月の17日からも1日短くなっている。

中間価格は下落したものの、成約した物件の販売期間は前年より大幅に短縮しており、戸建て市場では買い手の動きが引き続き速いことがわかる。

コンドミニアムの売り出し期間の中央値は41日で、前年同月の40日から1日延長した。前月8月の37日からは4日長くなっている。

戸建ての16日に対してコンドミニアムは41日と、その差は25日。コンドミニアムでは成約までに時間がかかる傾向が続いている。

在庫件数・新規売り出し


9月末時点の戸建て住宅の市場在庫は798件で、前年同月と同数だった。前月8月の794件からも0.5%増と、ほぼ横ばいとなっている。

コンドミニアムの市場在庫は2,509件で、前年同月の2,327件から7.8%増加した。8月の2,512件からはわずかに減少したものの、引き続き2,500件を超える在庫が市場に残っている。

戸建てでは在庫月数が減少しているのに対し、コンドミニアムでは増加しており、供給と需要のバランスに大きな違いが見られる。

9月の新規売り出し件数は、戸建てが324件で前年同月の330件から1.8%減少、コンドミニアムが610件で前年同月の638件から4.4%減少した。

前月8月との比較でも、戸建ては364件から11.0%減、コンドミニアムは684件から10.8%減となり、両市場とも新規売り出しが減少している。

編集部まとめ

2026年9月のオアフ島不動産市場は、戸建てとコンドミニアムで異なる動きが際立つ結果となった。

戸建ては中間価格が大きく下落した一方、販売件数は前年同月比6.2%増加。売り出し期間も16日と前年より10日短縮し、当初の売り出し価格を上回る成約も31%に達した。

一方、コンドミニアムは中間価格が前年同月比2.8%上昇したものの、販売件数は8.1%減少。市場在庫は前年より7.8%増え、在庫月数も7.0カ月分に達した。

戸建ては比較的短期間で成約し、コンドミニアムは在庫が豊富で買い手に選択肢が多い。オアフ島の不動産市場を一括りにするのではなく、物件タイプや価格帯によって状況を見極める必要がありそうだ。

2026年も残すところ3カ月。年末に向けて、コンドミニアムの購入申し込みがどの程度回復するのか、また戸建ての価格が再び上昇するのか、引き続き注目したい。

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